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私達、冒険者として生活します!  作者: あきら・たなか
第3章; 御嬢様の御弟子入り
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戦局変化

(チッ、5匹か。 どのくらいの集団だ)

 向かってくるノフューマにジョーが蛇腹刀を構えた。

 先頭を走るノフューマがそのままの速度でジョーに突っ込んでくる


 拳を振り上げてそのまま攻撃してきた。

 ジョーはギリギリまで引きつけて左前方に踏み込みながら身体を(ひね)りながら敵の脇腹に斬り上げ気味の一撃を喰らわした。

 速度がついていたのかノフューマに深く傷を負わせる形になり、そのままジョーの後方に転がっていく。

 そのままジョーは前に飛び出した。

 次に向かって来ていたノフューマ2匹が蛇腹刀の射程に入り、そのまま蛇腹刀伸ばしを横に()ぐと、遠心力がついた斬撃が防御の甘い一匹のノフューマの首元に入りそのまま首を跳ね飛ばした。

 剣撃はもう一方のノフューマにも突き刺さるが腕近くに辺りそのまま止まった、痛がる声が聞こえるが、のばしたままのジョーは魔力で操り、剣を蛇のようにうねらせるとそのまま、ノフューマに蛇が巻きつくように剣を巻きつけた。

「喰え、スネーク」

 と命令すると巻きつかれたノフューマは悲鳴を上げて身体を震わせる。

 ジョーが剣を戻すとノフューマの身体は剣が巻きついていた個所の肉がえぐり取られて血が噴き出していた。

その攻撃に2匹のノフューマの突進が止まる。


 すると後ろにいる、最初の突進してきたノフューマがいきなり立ちあがって、ジョーを背後から(おそ)おうするが……。

 さらに背後にいるウィンティーネの水弾に身体を撃たれ最後の咆哮を上げその場に絶命した。


 ジョーはそのまま剣を構えたままにしていると、2匹のノフューマはジリジリと下がり始め、そして急に方向転換をして森に逃げていく。


(本隊の所にいったのか……?)

 ジョーはその様子を眺めたまま動こうとしなかった。

【ジョー、諦めたと思うか】

「いや、あいつ等は狡猾(こうかつ)な魔物だよ、頭が良い方だからたちが悪い、このままじゃ負けると分かって引いたんだと思う」

【どうする、まだ近くにいるぞ】

「ああ、これからが本番だな……、無駄な体力は使いたくないな」

【無駄口を叩く暇もないな……、子守り中だからさらに大変だな】

「出来るだけ魔力と体力の節約をしないとな……」

 ジョーは構えを解く。

 すると―――。

「ジョー、終わったと思う?」

 サイリアが少し近づいてジョーに話しかけた。

「サイリア、警戒を維持しろ、たぶん本隊がこれから来るぞ」

「わかった。ジョーも無理しないでね」

「ああ、まかせろ」


 ジョーがそこまで言うと、森の奥からノフューマの咆哮(ほうこう)が聞こえてきた。


「じゃあ、サイリアは戻って後衛で待機してくれよ。数が多くなるからカティア達も見守ってくれ」


「わかった、余裕があったら援護するね」

「そうだな……そうしてくれ」

(出来ればウィンちゃんだけでね……)

 ジョーは心配になりながら前を向き直した。


 すると、徐々にノフューマの息遣(いきづか)いが近づいてくると、雑木の中からノフューマが5匹飛び出した。

「なんだ、打ち切りか、場所も悪いし、今度はこっちから行こうか」

 ジョーはそう言うと駆けだした。

 場所が悪いとは、もうノフューマの死骸が7匹転がって地面を血に染めていたからだ、ぬめりやすい内臓が辺りに飛び散り、湖畔での戦闘で地利が荒れ、悪くなっていた。


 ジョーはそのまま肉体強化魔術を使って駆けだすと体勢の整って無いノフューマ達は驚くが、すぐに散開(さんかい)する。


(変だな……)

 ジョーはその行動に疑問を持ち始めるが――散開したと言う事は隙が出来たと言う事になる。

 そのままためらわずに蛇腹刀を振るい、先ずは横を向いたノフューマの後頭部に剣を伸ばし、そのまま突き刺して1匹始末した。

(よし、次――)

 ジョーは蛇腹刀を戻すと、そのまま更に距離を詰める。

 もう一匹の間合いに近づくが……。

 ノフューマは地面を蹴り上げ、土埃(つちぼこり)を舞い上げて目潰しをしようとしている。

 

 が――しかし、ジョーは右腕の鎧で回避して、そのままノフューマの鳩尾(みぞおち)辺りにひじ打ち気味の当て身を喰らわせた。

 そのまま体勢の悪いノフューマは後ろに倒れると顔を上げる動作を素早くしようとするが大きな単眼に剣がちょうど突き刺さった。


「ボェェェェェ……」という弱い断末魔をあげながら身体を痙攣させ絶命していくノフューマ。

(これで、9匹目か……)

 ジョーが剣を引き抜くとジョーの後ろからノフューマが襲いかかってきた。

「遅い!」

 槌のような野太い木をもって襲い掛かるノフューマだったが――ジョーはそのまま足の力を込め、距離を縮め、相手の懐に入ると、身体を捻りながら蛇腹刀を振り抜いた。

 ノフューマが武器を振り下ろす暇も無く、そのまま胴体を両断する。

 胴体を斬られたノフューマの上半身は半回転しながら地面に落ちて、下半身は内臓が飛び出しながらそのまま倒れた。


「あと、2匹か」

 ジョーは素早く体勢を戻して、その場にいるノフューマ達を警戒していた。


 すると、散開したノフューマの2匹が大きな声を出して胸を叩いた。

[ボウ、ボォォォォ、ボォォォ、ゴウ!]

 

 ――その場にノフューマの咆哮が響いた。


【ジョー、複数の匂いが近づいてくるぞ】

 スネークがそう言う

揚動(ようどう)か……」

(しまった、少しサイリア達と距離が開いている)


 ジョーは、顔は背けずに目線だけサイリア達の方を見る。


【ジョーくるぞ】 

 スネークの言葉に我に帰ると、目の前に木の棒が投げ込まれてきた。

 素早くかわすジョー、すると今度は地面に落ちている石を投げ込んでくるノフューマ達。

(完全に間合いの外からの攻撃で攻めてこないな)

 右側の鎧部分を前に出し防御体勢を固めるジョーだった。腕に石が当たるが痛みも傷も無かった。


(クソ、厄介(やっかい)だな、こいつら学習してやがる。どうする、このまま行くか、それとも戻るか……)


 ジョーが決めあぐねていると森の奥からの移動音が聞こえてきた。




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