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私達、冒険者として生活します!  作者: あきら・たなか
第1章;とある魔剣士&とある魔術士の冒険
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モモガ村調査2日目

2016 8/21 改訂

ジョーとサイリアは昨日の森の中から外れた所を調査していた。


怒りながらサイリアは森の中を調査している様子だった。

「おい、サイリア、機嫌を直せよ」ジョーが言うが

「…………」彼女は無言のままだった。


これには訳がある、昨日、一日目の報告に村長の家に出かけた時に、魔物の退治の数に驚かれた。__ジョー達は普通であると思っていたが、大分感謝される内容だったようだ。

その為、ジョーに「この村の娘と結婚して、定住しないか、なんなら私の孫娘をあげよう。」と村長から、言われたからだった。

サイリアは――私、何も言われて無いんだけど――と()ねていた。


そんな訳で、ジョー達は軽い喧嘩中の状態になってしまっている。

サイリアは肩にノームを召喚していて、ジョーを無視してお喋りしていた。


(なんだよ、サイリアのヤツ)そう思いジョー明後日の方向を向くと、…何かを発見する。

急いでジョーはサイリア元に駆け寄りの肩を掴む。

「何する…ぐごぇ!」

ジョーはサイリアの口を手で塞いだ。

「静かにしろ!」ジョーは辺りの警戒にはいる、その事を察してか、サイリアも緊張を強めた。

ジョーは手で合図を送る、__こっちに来い__という合図を。

サイリアはそのまま、ジョーの後をついていくと…地面に足跡が付いていた。

かなり大きい、50cmはありそうな大きさだった。

「どうやら、古い足跡ぽいな…よかった」ジョーは安堵(あんど)する、近くに敵がいる危険が減ったからだ。

「ジョー、これは、なんの足跡かしら、かなり大きいけど」

「わからん、でも…2足歩行の魔物だな、かなり大きいぞ、4~5メートル位か?断定は出来ないな」


冒険者は足跡を見つけると、まず、魔物の特定を急ぐのが基本だった、その足跡が何時頃出来たかで位置の特定、大きさ、形態、様々な情報がそこにはあるからだ。

これを出来ないものは冒険者として大成しない__と教えを受けている。


「どうするの、ジョー」サイリアが心配そうな顔で見つめてくる。

「う~~ん、とりあえず、辺りを探すか。巡回している可能性もあるし、慎重にやるぞ」

そう言うと(うなず)いて答えるサイリア、肩に乗っているノームも「ピリュルゥゥゥ」と叫んでいる。

「この足跡を追ってみるか、ハッキリと残っているからな、くれぐれも“(やぶ)の中を突っつくなよ”蛇が出るぞ、サイリア」少し戯れる

「それを言うなら、『鬼が出るか、蛇が出るか』じゃないのジョー」

「そうとも言うな、じゃあ行いくか、気を引きしめろよ」

そう言って、ジョーは手で合図をおくる。

「ええ、いきましょうか。ジョーも前に出すぎたらだめよ」

【2人とも慎重に進めよ、油断はするな】

スネークもジョーの後ろで喋る。

「「わかっている! 」」__と息ぴったりに。

そういって2人は足跡を追って森の中をすすんでいった。___


※※


というわけで、鬼が出ました、大鬼(オーガ)がでました。

どうする?__ジョーとサイリアは藪の中で大鬼達を観察しながら思っていた。

距離は30m位、離れているが2人とも身を伏せて見つからない様にしている。


大鬼はモンスターランクで言うとC+に相当している。

通常ランク査定の基準は一体の魔物に付き、3~4人組みの冒険者で挑む事を参考にしている為、ジョーの様に2人組みの場合は慎重になるべきなのが、普通だった。

大鬼の特徴は巨大な身体と怪力だけだが…それでも危険な魔物だった、体長は3m以上で頭に1~2本の角がある(※本数が多いほど強い傾向)体内の魔力と筋肉による攻撃力、そして固い木を削って昆棒のように使う格闘術を備えていた、それに木や岩を引っこ抜いて投げる事もする。――


「どうする、サイリア、2体いるぞ」ジョーは小声で訊いていく。

「ジョー、私が後ろから援護するから突っ込みなさいよ」――無茶な要求をするサイリア。


(サイリア、お前の援護では俺は死ぬかも知れないんだぞ、誤射でな!)――そう言いたいが今は止める事にした。喉まで出かかっていたが……


「それは、止めておこう、それよりココは“釣り”でいくか、俺が奇襲を掛けて1体の行動を縛る、…そうだな、あそこにもう1体を連れ出すから、サイリアは“土槍”か“風刃弾”をあの地点に打ち込んでくれ」

ジョーはある地点を指差した。――ちょうど、木々が生い茂っていない空間だった。

「……、いいけど、大丈夫1人で」心配そうな顔をするサイリア。

「大丈夫だって、それよりも、集中力を高めておけよ、タイミングが重要だからな…それと“地面”を狙うんだぞ、けして敵に当てようと思うな!」

最後だけは念を押すように重く言う事にする。

「……わかった」――サイリアは少し落ち込むが過去の“輝かしい実績”ある為、渋々受け入れる。


「じゃあ、行こうかスネーク」

【ああ、へまはするなよ】

しねぇよ ――とジョーはそう言うと、身体を起こして剣の柄を握り、肉体強化魔術を発動させて走り出した。


草むらから、低い姿勢だか、高速で移動しながら大鬼に向かっていくジョー。

大鬼達も、枯葉の踏む音と気配から、ジョーを察知する。

「があああぁぁぁ」と声を荒げてジョーに対し警戒態勢を取るが…

ジョーは大鬼達と距離を詰めると、すぐさま、蛇腹刀を低く横なぎさせる。

低い刃節が這っていき、右手の大鬼の――足の腱を切り裂いた。

「ぎゃがぁぁぁぁぁぁぁ!」――悲鳴を上げる大鬼。

そして、すぐさま刃節を戻して、――もう片方の大鬼に上段から振り下ろしで剣を伸ばしていくが…

[ズグン]―― と腕と武器をクロスさせて防がれた。

(固いな、さすが大鬼だ、間接狙いじゃないと駄目か)_ジョーは直ぐに気持ちを切り替える。

刃節を戻して、__ジョーは逃げ出す。__振りをする。


先程サイリアに指定した場所まで、ジョーは走りだした。


走り出した、ジョーを「があぁぁっぁ」と怒る様に叫びながら追いかけてくる。

(……釣れた)

追いかけられるジョーは指定した場所を越えた。


「いまだ!サイリア!」そう合図を送る。

ちょうど、その場所を通る大鬼の足元から、固い土の槍が生成され何本か大鬼の身体に突き刺さった。

「よし!いいぞ、サイリア」思わず喜ぶジョー、一歩間違えれば自分が串刺しだったからだ。


「ぎゃがぁあああぁ! ぐぎぃいいぃぃ!」__大鬼は悲鳴を上げて叫んでいる。

しかし、土槍は下半身に深く食い込んでいる__その部分から青い血が滴り落ちていた。


(大鬼の厄介な所は皮膚が固い所だな…よし…)

「スネーク、喰ってくれ!」ジョーは叫んで剣に魔力を流し込んで操る。

【任せろ】

ジョーが袈裟切りに近い軌道で剣を振り下ろすと__剣閃が…湾曲して大鬼の首元を切りつける。

[ギュジァァ]__という音と共に大鬼の首元の肉がえぐれていた。…

 「よし、開いた。」ジョーはそう言うと刃節を戻す速さと、剣の重みと遠心力を利用して身体に刃節を巻き付ける様に回転して斬りつける。

高速で巻かれ、[シャアァ―――― ]と言う音と共に剣先にスピードが乗った一撃が同じ個所を切り裂いた。――

「がぎゃあああああっぁぁぁぁぁぁ」__という大鬼の最後の悲鳴と共に肩口から血が噴き出して、腹の方までバッサリと切り裂かれていた。――大鬼の内臓も飛び出すほどの重く鋭い斬り裂きだったといえた。

(……1匹完了だな)――ジョーは少し油断した。

「ジョ――――!」と叫ぶサイリアの声で我に帰る。

そして、危険を察知すると、直ぐに身を翻し__横に飛び転がる。

[バギィ、バギバギバギ]の音と共に木が根元から折られたそのモノを投げつけてくる大鬼の片割れがいた。

[ズグンンン]と重い音が地面から辺りに響く。

ジョーのいた場所に丸太の様な気が投げ込まれるが_ジョーは転がった後に受け身を取りすぐさま起き上がっていた。

(あっぶね――!)__ジョーは無造作に投げ込まれた木を見ながら思っていた。


「ジョー! 油断しすぎ」サイリアは怒鳴る。

「分かってる、サイリア……魔術で援護してくれ。」

そう言うとジョーは走りだす。肉体強化魔術である“ストレイング”をもう一度発動させて大鬼との距離を詰めていく。


足に怪我をして動きの鈍い大鬼は、近くにある木を引っこ抜いて、ジョーに投げていくが…、木々に当たり方向が変わってしまう為上手くいかない。

(馬鹿だな…焦った方が死ぬんだよ。)__ジョーはそう思っている。

当然ジョーに木が当たらないのではない、当てられないようにジョーが移動をしていたと言うのが正しかった。

木々の隙間を縫うようにして近づいていく。__ジョーの目前に大鬼が迫る。

ジョーは剣を構えて、大鬼に突撃していく__かに見えたが直前でバックステップをして後方に下がった。

大鬼も迎撃しようと木の昆棒を構えていたが、ジョーの行動に呆気にとられた顔をしている。

ジョーが後方に下がったその瞬間に___

サイリアに魔術の矢が鬼の横から、飛来する。

[ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ。]

と大鬼の顔面や脇腹に魔術の矢が当たる。

(おお、凄い! 1本外したが、9本当たったぞ、……やはり的当ては得意だな。…でも念の為木の陰に隠れていて良かった)

ジョーは感心していたが直ぐに戦闘体勢を整える。

大鬼は突然の攻撃に戸惑い、悲鳴を上げていた。

そこにジョーは近づいて…至近距離からの一撃を鬼の首元に深い一撃を入れる。

「ぐがあぁぁぁぁぁ」と先程の鬼と同程度の断末魔を上げて、鬼は倒れ込んだ。


[ズジィィィン]と音が辺りに響いた。


【やったな、ジョー】

「ああ、ありがとうスネークさすが相棒だな」

【あたりまえだ、それよりももう一人の相棒も労えよ】

(お前は俺の母親か、武器の癖に助言までしてくれるなんて。)__ジョーは蛇腹刀を見ながら思っていた。

「それより、スネーク血を拭くか?」ジョーは尋ねる。

【いい、大鬼の血は結構いけるからな】そう言うと刃についた血が消えていく。

“生命の宿る武器(ライフウエポン)”は倒した魔物の血や魔力を吸い成長する。

武器自体の変化や、倒した相手の能力の習得、さらに別の能力も行使できる等の言い伝えがある武器。__


「そうか、口にあってよかったよ、でも蛇なら“なんでも呑みこめよ”。」

一応の文句も口にする。

【駄目だ、やはり口にするモノは厳選する、…それに私は蛇みたいに下品ではない、一緒にするな】__少し怒り口調になるスネーク。


「はいはい、グルメですもんね、分かりましたよ。スネークさん」と(おど)ける様に答えるジョーだった。

「ジョー!倒した?」サイリアが此方に駆けだしながら叫んでいた。

肩に載っているノームも「ピキュゥゥゥゥ」と喜んでいる声を上げている。

「ああ、倒したぞ。……じゃあ解体だな」

ジョーがそうサイリアに向けて言うと、――サイリアは露骨(ろこつ)に嫌な顔になった。


遅くなり申し訳ありません。

新作書いていたら遅くなりました(冷や汗が背をつたう。)

そうしたら…こちらが書けなくなり…(時間の都合があるんです)バっ 土下座。

あきら・たなかは…誠心誠意の土下座をしている。

画面上に見えないのが残念な位の美しい土下座をして…いるんだ。

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