曖昧な覚悟
毎度読もうとしていただきありがとうございます。
いつも5000字程度を目安に書いているのですが、今回は7000字になってしまい大変読みづらくなっているかと思います。
そのうえ改行も少なくより見づらいかと……。
いきなり暗い話ですみません。明るい話をしましょうか、はい。
一応、この物語の設定や裏話といったことを活動報告の欄をお借りして書かせていただいているので、もしよろしかったら、もし暇が過ぎるという方がおられましたら一度足を運んでいただきたく思います。ええ、明るい話に分類される内容ではないですね。すみません。
そんな話はさておいて、
今回は戦場へと向かう道中の話です。とは言え、道中の描写はほとんどなく大半をイレーネと晴の会話が占めている状態です。まあ、何しろこれから戦争というわけですからね、彼らも思うところがあったりするのでしょう。
さて、前置きはこれくらいにして本編をお楽しみください。
それでは第8話、曖昧な覚悟をお楽しみください。
*
額から流れ落ちようとする汗を手の甲で拭う。それでも、あざ笑うかのように汗が浮かび、流れ、地面に小さな跡を残す。
体が妙に暑い。太陽は照りつけるわけでもなくただ地上を照らすだけで、風は涼しげに木々や草花をなでていく。それなのに暑い。砂上を歩こうものならモウモウと砂煙が立ち上り、体から汗が噴き出てしまう。
すでに城下町を抜け、いくつかの村を通り過ぎていた。出発前は騒々しかったのが、今はうって変わって静かに、たんたんと進んでいる。ピンとした空気が辺りに張りつめ、息遣いだけが延々と響く。
数時間は歩いているだろう。間違いなく、数時間は足を止めることなくただひたすらに前に進んでいる。足はすでに棒になり、サンダルを履いているせいか所々血が滲んでいる。
これでは逃げる気力が浮かばない。ただ歩くことに精一杯で、それ以上のことをしようという気は起こりそうにない。そうは思うものの、踏み出す足を止めるわけにはいかず、ただ進むがままに重い足を引きずるしかない。
川の近くでようやく一団は止まった。すでに日も暮れかかっており、傾いた太陽が周囲を朱色に染めている。どうやら今日はここに野営するらしく、周りはせっせとテント作りに励んでいる。
「おい、そっちを引っ張ってくれ」
「こっちか?」
「いや、そっちじゃない。そこの角だ」
「これか?」
「おう、それだ。それじゃあ引っ張って――」
「おい!てめえ何踏んでんだよ!」
「あ?俺はただ言われたとおりに引っ張ってるだけだよ」
「そうじゃねえよ、俺らのテントを踏むなって言ってんだよ!」
「うるせえな、あいつに言えよ」
「おい、てめえ。勝手に俺に押し付けん――」
「どうでもいいから早くどけよ!テント作れねえだろ!」
「あいつがこうしろって言ったんだ、だからあいつに言えよ」
「俺に押し付け――」
「お前が踏んでる足をどかせばいいんだよ!」
「うるせえな、俺は言われた通りにしてるだけだよ。文句ならあいつに言え」
「だからお――」
「どけろって言ってんだろ!」
「だからあっちに言え」
「…………」
「……何か言えよ!」
多少いざこざはあれど、順調に野営用の大きなテントが1個2個と出来上がっていく。
晴は地面に尻をついたまま、ただ茫然とその様子を見ていた。
逃げるどころの話ではない。足が重い、頭が重い、体が重い。もはや一歩を踏み出すことすら叶いそうにないくらいに疲弊している。
そもそも、いくら義務だからといって、俺みたいな新人を戦場に狩り出す必要があるのだろうか。こと戦争、戦闘に関しては素人同然の俺が何かの役に立つのだろうか。即座に逃げるべきだったのだ。女王が「戦争だ」と叫んだ時点で逃げればよかったのだ。なりふり構わず、わき目も振らず、ただ逃げればよかったのだ。いや、ギルドなんかに入らなければよかった。ただ一人、出口を探して、帰る手段を探して彷徨い歩くべきだった。そうすれば、戦争という全く無関係で無意味なもののために命を落とすことなどなかったのだ。
沈みかかった赤い夕日が、最後の力を振り絞るかのように地平線から睨みつけてくる。
晴はそれに睨み返すことなく目を背けた。
俺はどうなってしまうんだろうか。
ここまで来てしまったことへの後悔なのか、ここから行くところに対する不安なのか、それとも、未だ見ぬ未来への恐怖なのか、分からない。けれど、すべてを投げ出したくなるほどに、その言葉にし難い感情は晴の胸に強く残った。
砂利を踏みつける音に晴が振り返ると、イレーネが立っていた。
「大丈夫ですか?」
イレーネが問いかけてくる。
晴は声を出さずに頷いた。
「総帥に見てくるように言われましたので――」
イレーネはそうとだけ言うと、後は何も言わずにただじっと、今にも沈みそうな夕日を見ていた。
総帥も少しは俺のことを気にかけてくれているということだろうか。それなら、いっそ戦争に参加させてくれない方がよかった。俺を編隊に組み入れず、ただ無視してくれればよかったのに。そうすれば俺はこんな感情に苦しむことも――。
今更どうしようもないことであることくらい晴も分かっていた。ここまで来た以上、選択肢は行くか逃げるかしかない。それくらい分かってはいたけれど、それでも考えずにはいられなかった。
相変わらず、イレーネは夕日を眺めるばかりで晴に見向きもしない。その夕日も、微かに地平線から覗く程度まで沈んでいる。
晴は何か話そうと、イレーネに声をかけた。
「あの、帝国ってどうなんですか?」
「そうですね――」
イレーネはそこで初めて晴の方を見るとその場に座り込んだ。晴に向き合わず、夕日があった方に向かって座る。
そのまましばらくイレーネは黙っていた。その間、イレーネの中でどんな押し問答が繰り広げられたのかは分からないが、次にイレーネが口を開いたとき、彼女は「長くなります」と前置きをして話し始めた。
「私は今の帝国――トルカ第三帝国――の前身であるトルカ第二帝国に生まれました。当時は領土が今ほど大きくはないながらも……ないからこそ他国との関係は実に良好なものでした。私が生まれたのは辺境の小さな村でしたが、そんなところからでも分かるくらいに国は潤い、土地は肥え、民衆は活気に溢れていました。暇があれば勉学と政治談議に花を咲かせ、兵士であれば日々怠ることなく剣術や棒術の鍛錬に勤しむ、帝国は小さいながらも平和で理想的な国でした。国王も良き政治、良き外交を行い、先々王以来の平和を守っている良き王でしたし、民衆はそんな国王を敬愛していました――」
イレーネはそこで言葉を止めた。陽はすっかり暮れ、代わりに周囲を焚火の明かりが照らしている。
晴は何も喋らず、ただイレーネの言葉を待った。
「――私は私の国を愛していました。トルカ帝国の民であることを誇りに思い、トルカの地に生まれたことを嬉しく思っていました」
それなら、これから帝国と戦争するということに葛藤はないのだろうか。そんなにも愛していたトルカという国と戦争をすることに躊躇いはないのだろうか。
そう尋ねようと晴が口を開こうとすると、イレーネが晴の言いたいことを察したかのようにかぶりを振った。
「大丈夫です。今はもう何とも思っていませんから。例えまだ心のどこかでトルカに未練があったとしても、私はウエスターナの国民として、冒険者ギルドの一員として戦う覚悟はできています」
イレーネはそう言うと小さく笑って「何か恥ずかしいですね」と言った。
「あ、いえ――」
「――そんなことないです」とは言えなかった。彼女は覚悟と言ったのだ。戦争をする覚悟と言ったのだ。
晴には理解できなかった。戦争をするということは、他人を殺めるということなのだ。他人に殺められるということなのだ。彼女は覚悟ができていると言った。それは他人を殺める覚悟なのだろうか。他人に殺められる覚悟なのだろうか。それとも他の別の何かなのだろうか。
晴はイレーネに問いかけた。
「その覚悟は、死ぬ覚悟ですか?殺す覚悟ですか?」
その問いかけにイレーネは驚いたように晴を見た。けれどすぐにまた晴から目を逸らし、しばらく考え込むと「分かりません」と答えた。
「どちらなんでしょうかね、私の覚悟は。分からなくなりました。……たぶん、どちらでもなかったんでしょうね。ただ、漠然と故郷を敵にする、故郷と戦争するかもしれないということを受け入れたつもりになっていたんだと思います。ただ、覚悟ができていると信じることで、私は、私自身を――」
彼女はそこで口をつぐんだ。そのまま何も言おうとせずに、ただどこでもないどこかをぼうっと見ている。彼女は何と言おうとしたのだろうか。「私自身を」の後に何と続けようとしたのだろうか。
晴が黙っていると、彼女がまた口を開いた。
「……帝国の話に戻りますね」
イレーネは了承をとるように晴の方を向いた。晴は黙ってうなずく。
「小さいながらも平和な日々を送っていたトルカ第二帝国が変わるキッカケになったのが、国王の唯一の跡継ぎの死でした。それが事故死なのか、病死なのか、それとも殺されたのか、私たちに知らされることはありませんでしたが、その跡継ぎの死後国王が民衆の前に出ることはなくなり、その代わりとして宮中伯が表に立つようになりました。それから間もなく国王が病に倒れ、そのままお亡くなりになりました。一時でしたが、宮中は混乱し、政治機能、軍事機能が停止しました。すぐに代理の国王が立てられ、政治機能、軍事機能の立て直しが図られましたが、時すでに遅く、隣国が攻め入ってきたのです。もちろん、代理の国王も軍事出動を命じるなど対抗しようとしたのですが、前の国王が政治、軍事ともに一手に担っていたので、代理国王では役不足でした。しかし、攻め寄せる敵軍が待ってくれるわけもなく、今にも衝突するという時に現れたのが、かつて国王の代わりに表に立っていた宮中伯でした。彼は代理の国王に代わって軍の指揮をとり、トルカ第二帝国軍を勝利へと導きました。しかし、その後宮中伯は辺境へと左遷されてしまいます。これは宮中伯の台頭を恐れた代理国王の仕業だと言われています。その後、代理国王は圧政を敷きました。税を高くし、厳しい規制を設けました。毎日のように貴族階級を招いて晩餐会を開く一方で、民衆には質素倹約を求めました。私と両親が国を抜けだしたのもその頃です」
イレーネはそこで一息つくように足を崩した。
最初に晴に歴史を語った時のように活き活きとはしていなかった。ただ、淡々と、過去を思い出している。そんな風に晴には思えた。
「それからすぐ後に、代理の国王の戴冠式が執り行われることになりました。貴族階級のみならず他国の国王さえも招待して盛大に執り行われるはずでした。はずでしたが、戴冠の直前に左遷された元宮中伯が現れたそうです。そして一突きに代理の国王を刺殺すと、そのまま王冠を受け取りました。今では『奪還革命』として歴史に刻まれています。その後、元宮中伯は正式に国王に即位しました。この頃からトルカ第三帝国と呼ばれるようになります。国王は即位と同時期に隣国への侵略戦争を始めました。その類まれな才能に導かれるように、トルカ第三帝国は順調に領土を拡大していきました。……以上が、トルカ第三帝国の歴史になります」
今にも消えそうな焚火の灯が、弱々しく辺りを照らしていた。
イレーネは言い終えると、座ったまま満足そうに伸びをした。上着が持ち上げられて、華奢な体つきが少しだけ露わになった。
正直、帝国の話については途中からほとんど頭に入ってこなかった。ずっと、一つのことを考えていた。
覚悟ができていないと彼女は言った。それでも彼女は強いのだ。年齢は分からない。自分より上かもしれないし、もしかしたら自分より年下かもしれない。体格にしたって自分より華奢だ。それなのに、それにもかかわらず、彼女は戦争という代物に立ち向かおうとしたのだ。だから彼女は強い。晴はそう思った。強いからこそ、その華奢な体で、厳然と目の前に横たわる戦争という代物を一度は真正面から見つめることができたのだ。
自分は果たしてどちらだろうか。立ち向かえるのだろうか、それとも逃げ出すのだろうか。晴はなおも考えたが答えは出なかった。結局、目の前にしてみないと分からないのだ。
晴が何も言わずにいると、イレーネが「そろそろ行きますね」と言って立ち上がった。
「ありがとうございました」
晴も自分の体を立ち上がらせて礼を言う。その後に「頑張ってください」と言おうとして止めた。
今の状況には不釣り合いな言葉のように思えたし、何より、何を頑張れというのだろうか。他人を殺すことをだろうか?
そう思うと、何も言うことがなくなり、晴は黙って頭を下げてイレーネが立ち去るのを見送った。
入れ替わるようにユリウス総帥がやって来た。杖を突きながらワイングラスのようなモノを手に歩いてくる。
晴の前に立つと総帥は口を開いた。
「調子は……悪そうじゃのう」
「いえ、特には」
「わしに嘘をついても意味がなかろう。疲れておるんじゃろう?」
「……はい」
「ほっほっ、知っておる」
総帥はそう言ったきり何も言葉を発しない。それでも、目だけはしっかりと晴を見据えてくる。
妙に気まずく感じ、晴は咄嗟に逃げ道を探し、目でイレーネの後ろ姿を追いかけた。
「イレーネさんは強い人ですね」
なんでそう言ったかは分からない。たぶんなんでもよかったんだろう。とりあえず話題を出して、何とかこの場をやり過ごしたい。そう思ったから、思ったことが咄嗟に口からついて出たのだろう。
しかし、晴の言葉に総帥は全く反応しなかった。
ローブを身にまとい、グラスを片手に杖に寄りかかる目の前の老人の目は、晴だけを静かに見据えていた。
結局、晴もそれ以上は話す言葉が見つからず、黙って目を逸らし続けた。
二人の間に鎮座した沈黙を破ったのは総帥だった。
「逃げても構わんぞ」
唐突な言葉に晴は驚いた。しかし、それ以上に逃げてもいいという言葉に晴は驚きを隠せなかった。
「……どういうことですか?」
「どういうこともない、言葉通りの意味じゃ。逃げたかったら逃げても良いぞ」
仮にもギルドをまとめ、指揮を取る人間の言葉には思えなかった。
「逃げてもよい」その言葉の真意はどこにあるのだろうか。わざわざ、俺のことを編隊に組み入れておきながら「逃げてもよい」とはどういうことなのだろうか。
そんな晴の混乱を感じ取ったのか、総帥は笑い出した。
「ほっほ、そんなに頭を悩まさんでもよいぞ。そのまんまの意味じゃ。特に深い真意があるわけでもないしのう」
「ちゃんと説明してください」
「そうじゃのう、あえて言うなら『君には何の関わりもないから』かのう」
確かに関わりがないと言えばそうなのだろう。そもそもがここにいる誰とも違うのだ。ウエスターナという国に住んでいるわけでもなければ、愛国心があるわけでもない。ただ偶然が重なった末の結果なのだ。確かに、多少融通してもらったという恩があるかもしれないが、その代りに命をなげうつというほどのものでもない。
だからこそ、逃げ出そうとしたのだ。だからこそ、逃げようと思うことに躊躇いを感じなかったのだ。
俺は関係がないと言った。じゃあ、なぜこの目の前の老人は俺のことを編隊に組み込んだのだ?なぜ俺をここまで連れてきたのだ?何の関わりもないはずの俺をどうしてここまで連れてきたのだ?
「じゃあ、どうして俺を――」
「俺をここまで連れてきたか。じゃろう?そんなの簡単じゃ。ただの気紛れじゃよ。ただあの場にいたから、だからお主を連れてきた。ただそれだけじゃ。後方でわしの世話でもさせてようかと思ってな、お主を連れてきたのじゃ」
じゃあ、なぜいまさら「逃げてもよい」などと言うのだろうか。
「関係がない」のに連れてきたのなら、「関係がない」まま連れて行けばいいのではないか?
「それは残念ながらできない。このまま行けば間違いなく帝国軍と衝突するじゃろう。そして勇敢なる我らがウエスターナは数多の死者を出して敗北するじゃろう。間違いなくギルドの皆も多く死ぬ。下手をすれば全滅じゃ。そんなところにお主が出ていけば真っ先に死ぬじゃろう。どういう死に方かは分からんが、驚くほど無様にあっけなく殺されるじゃろう」
総帥はそこまで言うとほっほと笑った。そして、「気紛れで人を一人殺すわけにはいかないからのう」と言った。
「要約するとじゃな、お主をわしの気紛れでここまで連れてきた。が、ここまで来て初めて相手に敗れるだろうと思った。そしてその際に多くの死者が出るとも。ともすれば、何の理由もなしにわしの気紛れで連れてきたお主を死なせるわけにはいかない。されど、立場上逃げろとも言い辛い。よって逃げてもよい、じゃ。わしはお主が逃げ出しても止めたりはせん。まあ、もとより誰であれ逃げ出した者を止めるつもりはないんじゃがのう」
また総帥はほっほと笑った。実に乾いた声で、あっけらかんとした表情で高らかに笑った。
晴は未だに考えあぐねていた。だが、それはなぜ「逃げてもよい」と言ったかではなく、この目の前のユリウス総帥という人そのものについてだった。
総帥はそんな晴の疑惑に満ちた様子を見て、さらに笑った。
「わしでも分からんのに、お主に分かるはずもなかろうに。それより、逃げるのなら早々に支度をするんじゃな。お主一人いなくなったくらいでは大した問題もないが、お主がいることでわしの足が引っ張られでもしたらたまったもんじゃないからのう」
総帥はそう言うと、グラスに入っていた液体を一気に飲み干した。
「あそこで配っておるから、お主ももらって来ればよい。なかなかに美味じゃぞ」
そう言って杖で一際大きな人だかりができている一か所を指した。アルコールでも入っているのか、その一か所だけ、先ほどから妙に騒がしく、明るかった。
総帥は立ち去ろうと振り向いて、思い出したように「そうじゃ」と言った。
「忘れておったが、逃げるなら東の森の方角がおすすめじゃぞ」
そう言い置くと、総帥は鼻歌交じりにふらっとどこかへ歩いて行った。
まだ幾分肌寒い風が肌をなでた。昼間はあんなにも熱く感じた風も、すっかりと冷たさを取り戻している。
不意に晴のお腹がなった。
そういえば、今日は何も口にしていなかった。そう思うと、急にお腹が空いてきた。
都合がいいことに、漂ってくる匂いから、美味い食べ物もあるのだろうということが推測できる。晴は匂いにつられるように歩き出した。
その時、不意に風が止んだ。さきほどまで吹き付けていた風が、何かに驚いたかのようにピタッと止まった。続いて小さな地鳴りが続いたかと思うと、遠くから怒号のような喚声が聞こえ、人馬の大群が現れた。
お疲れ様でした。
本編を最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしお暇であれば、もう少しだけ私の戯言にお付き合いいただきますようお願いします。
今回はイレーネの過去とイレーネの故郷であるトルカ帝国の話をざっくりと書かせていただきましたが。いやぁ、読み返してみてもホントにざっくりとツッコみどころ満載で。
まあ、それでも後々明かされてくるところとかあるかもしれないのでご容赦ください。とはいえ、あまりにもざっくり過ぎるので別のところで補完させていただこうかなと思っております。
さて後書きが面倒になってきたので次回の話に移りたいと思います。
次回はついに戦争の幕が切って落とされます。晴は逃げるのか、それとも立ち向かうのか、それとも無様に殺されるのか。そういったところを楽しみにお待ちいただけたら幸いです。
今途中を書いてるところなのですが、戦争の描写が難しくて、難しくて。大変難航中です。はい。
とまあ最後は単なる愚痴ですが……。
次回は予定通り、来週の金曜日に更新しようかなと思っております。とはいえ早く書き終わったら早く更新するかもしれません。
これにて後書きを終わらせていただきます。
何かの拍子に思い出したらでいいので、また来週も足を運んでいただけると嬉しいです。
それでは失礼します。最後までお読みいただきありがとうございました。