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詩集

鬼少女

作者: 血塗れ日記帳

 身を包むは黒き煙

 私を成すは増悪と怨念

 穢れた生者何者も生きては帰さない

 負の想い消え去るまで永劫眠らず

 ふらりふらりと輪廻を彷徨う

 重く痛い枷を両足に嵌められしは一人の少女


 憎しみ怨み妬み嫉み全て我が身に集え

 蛇のような無数の黒き手は全てを絡め尽くす

 阿鼻叫喚の地獄祭りを齎す事こそ最大の喜び

 狂喜しながら引き裂き掻き出し抉り取り辺りは紅

 肉塊の抜け殻から出た魂食べ赤月見上げる

 足りない足りないまだまだ足りない


 飛び散る血肉前髪に飛散

 大切に伸ばした艶の黒髪汚し

 顔と服にはお洒落な真っ赤の水玉

 咲き乱れた金雀枝一つも残さず

 お前との思い出など塵芥となり

 黄泉の監獄で親指舐り鉄味味わう


 潰れた蠅のように中身飛び散らせた人見下ろし

 嗚呼血塗れの私は悦に浸る 

 私の体はもう真っ黒


 咎人に報いが無きなら私が裁きを下さん






題材キャラクター……『秋崎琴音/鬼』。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最初読んだときは恐怖心しかありませんでした。 いいと思います。
2014/03/09 11:10 退会済み
管理
[一言]  鬼女と化した少女の憤怒にどこか悲しい影が浮かんできます。  そこまで怒りに狂う彼女の過去に何があったのかと想像させられますね。  この詩、小説化しても面白いかもしれません。
[良い点] 黒い背景と赤い文字からすでに怖いですっ! [一言] ホラーな詩の感想は得意ではないのですが、純粋に怖かったですっ! 怖さがにじみ出てましたっ!
2012/07/27 23:04 退会済み
管理
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