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恋歌    作者:
5/8

第5話 悲しい真実




  どうして奈月はあんなに・・・やさしいんだろう


  どんなときもあかるくて


  母さんが死んだときだって、あいつはオレのことを


  やさしく抱きしめて「大丈夫だよ。彼方は独りじゃないよ。」って


   はげましてくれた・・・・・


 

                  オレは奈月が好きだ・・・


                   愛よりも深い存在・・・・


                   だから奈月には、頼られたい・・・


                   そばにいてほしい、いつまでも・・・・


                    あいつはオレの唯一の宝物。







彼方は塾をさぼって待っていた。


奈月とは、もう3日も会っていない。オレ・・・さけられてるのかな・・・


彼方は心配でしょうがなかった。


「何か悩みとか・・あるのかなぁ。」


彼方の頭のなかは、奈月のことだけだった。


゛ピンポーン゛


チャイムが鳴った。


「はい。」


彼方がドアを開けると久しぶりの父、慎一がいた。


「久しぶり。父さん。」


「彼方、元気だった・・・・でもないか・・・。」


彼方の顔が元気ではないことをものがたっている。


2人はテーブルに座った。


「このごろ奈月がおかしいんだ。」


彼方は頭をかかえる。


慎一は反応する。


「そうか・・・奈月が・・・」


「で、今日はどうした?」


「実は・・・・奈月が3日前に病院にきたらしい。」


慎一は暗い口調だ。


「え??奈月、まだ風邪治ってないの??」


「風邪じゃない・・・」


慎一は下を向いてしまった。


「・・・え?」


「奈月・・・病気なんだよ・・・」


「えぇ??」


彼方は思わず立ち上がった。


「早く治してやってよ!!!」


「それが・・・治らないんだ。」


「・・・それどうゆう意味だよ・・」


彼方は顔が青ざめている。


「奈月・・・あと2年もって3年しか・・・・3年しか・・・」


慎一が泣いてるは、彼方もわかった。


「う、うそだろ?」


慎一は、カルテをみせた。


彼方は言葉を失った。今にも泣きそうな目をしている。


「お前は・・・私と同じことがおきようとしているなぁ。」


「・・・え?」


彼方は顔を上げた。


「お前の母さんも奈月と同じ病気だったんだよ。お前は、ゆきにいつもべったりだったな。


じつは、雪はお前が生まれる前からわかっていたんだよ・・・。」




「慎一??おーい慎一!!」


と雪が起こす。


当時16才の慎一と雪。2人は仲の良い幼なじみだった。


「・・・ん?」


目を覚ますと目の前に雪がいた。


「わぁ!!!びっくりしたぁ!!」


「ははは♪慎一は朝に弱いんだよね!」


微笑む雪。


この頃からずっと雪のことが気になってしょうがない。


「今日も2人そろって遅刻だね♪」


こんな幸せな毎日が送れるとおもっていた・・・ずっと・・・


でも、そんな幸せな毎日が崩れてきたのはあの日だった。


最近、雪が元気がなく朝も起こしに来てくれなくなった。


「雪、いますか?」


雪の家にいっても


「あら、雪ったら慎一くんと行ったんじゃなかったかしら?」


雪は僕を避け始めた。


でも、その理由を父親から聞いた。僕の父親は仙崎病院の院長だった。


「実は、雪ちゃん・・・・あと4年しか生きられない。」


衝撃的な言葉だった。


僕は雪本人に聞きたくて、夜中の11時に呼び出した。


「雪・・・・あと4年しか生きれないって・・・本当?」


信じたくなかった。


雪は驚いた顔をして、泣いてしまった。


「・・・ごめんなさい。でも、慎一には知られたくなかった。心配して、前のように接してくれないと思ったから・・・」


僕は雪に気持ちを伝えた。


「雪、すごく愛してる。だから、ずっとそばにいてほしい。」


僕は一生、雪を守っていくって決めた。


そのとき2人できめたんだよ・・・最高の思い出を作るって。






慎一は、過去を話した。


「でも、おれ・・・信じられない。」


彼方は、家を飛び出していった。


彼方は携帯を出した。


「・・・・あ、もしもし??奈月??」


いきなりの電話に驚いている奈月。


「彼方?何・・・?」


「今すぐ海岸公園に来てほしい!!!」


彼方は息が荒くなっていた。


「え・・・?」


「今すぐにだぞ!!」


彼方は携帯を切った。


オレは、奈月本人から聞かなきゃ絶対に


信じてやるか・・・・・





私、知らなかった・・・


もう、あの時から知られてたんだね。


だって、恐かったんだもん・・・


   



・・・彼方から離れていくようで・・・・

すごくやばい展開になってきました!!!

彼方はたぶん奈月に頼られたかったんですよね。

でも、彼方に言えない奈月の気持ちもわかるとは思いますが・・・・

私は、まだ2人のような青春を送ってはいませんが・・・

こうゆう恋を高校生にはやっておきたいなぁと思っています。

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