第1話 大切なひと
あなたと出会って14年・・・
私はいろいろな思い出を覚えてる
泣くほど喜んだ日・・・
何日も部屋からでれないほどつらかった日・・
私はどれもおぼえてるよ・・・
でも、どれもいい思い出だったよ・・・
それは、全部あなたのおかげだった。
どんなときもそばにいて
どんな時もはげましてくれて
いつもそれだけが支えだった・・・・
あの日だってあなたに勇気づけられた
そういえば・・・・桜が満開の日だったよね
あの、桜も日が経てば散る・・・・私も
「おーい!!奈月、学校の行く時間だぞ!!!」
と奈月をゆさぶる男の子。
男の子の名前は、仙崎彼方15歳。私、瀬戸奈月の幼なじみ。
「ん・・・・?なんだ・・・彼方か。」
「なんだとはなんだ?とゆうか、学校に遅れるよ。」
「うそ!!!」
奈月は急いで着替えた。
「準備OK!!!彼方行こう!!」
「ほら、いそぐぞ!!」
奈月は、彼方の自転車に乗った。
こんな私をいつもやさしく起こしてくれる彼方。私は、毎日が幸せだった。
〜夏休み〜
「おまえ大丈夫か?」
と彼方が心配そうにしている。
「うん。たぶん・・・」
「じゃあ、行ってくるからな。ぜったい無理するなよ。」
と言い、彼方はサッカーの全国大会の試合へいった。
「あ〜あ。かぜしんどいなぁ。」
とつらそうな奈月。奈月は38.5の熱が1週間続いた。
奈月は、つまらないので小さい頃のアルバムを見た。
「へぇー♪彼方小さくてカワイイ!!」
もう1ページを開くと手紙みたいのが落ちてきた。
「何だろう?」
奈月は宛名を見た。
(私に・・・?それに送れ主は彼方のお母さん・・?)
奈月は手紙を読んだ。
=奈月ちゃんへ=
彼方は元気にしてるかしら? さみしくしてない?
私、奈月ちゃんにお願いがあるの。 彼方のことずっと見ててくれないかしら。
本当は私が生きてみてあげれればいいんだけど、やっぱり無理だったみたい。
彼方も奈月ちゃんの方がなんでも話しやすいとおもうから。
じゃあ、よろしくね。
=彼方の母=
奈月の目から1粒の涙が出てきた。
その涙をぬぐい、家を出た。
(わかったよ・・・・。私ずっと彼方のこと見てるね。)
奈月は、国立競技場に向かった。中は、とてつもなく盛大ですごい歓声がきこえた。
観客席にいくと、親友の杏がいた。
「あれ?奈月、今日は風邪でこないって言ってなかった?」
「うん・・・でも、心配で・・・」
すると、彼方が見えた。でも、よく見ると足に包帯を巻いている。
「どうしたの??彼方」
「実は、ちょっと前に相手選手の足が彼方君の足に当たって・・・」
「そうなんだ・・・」
(ほら・・・私が見てないから彼方はケガしちゃったでしょ・・・)
ますます不安になる。
今は、後半戦でどちらとも引き分け。時間がないのであと1回ゴールをしたら優勝となる。
彼方は足を引きずっている。
(痛そう・・・)
すると、また相手選手にぶつかった。
゛ ドサッ ゛とたおれた。
思わず奈月は立ち上がり、観客席の一番下に下りた。そして、大声で叫んだ。
「がんばってーーーー!!!彼方ーー!!」
彼方は奈月に気づき最初は驚いたが、奈月に向かってピースをした。
奈月は顔を赤くした。
彼方は立ち上がり、パスを受ける。
そのまま走っていく。それは、ケガをしてるようには見えなかった。
ゴールまで5メートルのところでケガをしている足でゴールをきめた。
その瞬間、すごい歓声があがった。
(良かった・・・)
すると、奈月に激しい頭痛がした。次にめまいもする。
立ってるのもつらい・・・
゛ドサッ゛と奈月が倒れた。
杏は急いで奈月に駆け寄る。
「奈月・・・・?奈月!!!」
といっても反応がない。
「彼方くん!!!奈月がぁ!!!」
さっきまで優勝を喜んでいた彼方の顔が一瞬で青ざめた。
「奈月・・・・・!!!」
私の人生がこわれるなんて・・・・思いもしなかった・・・・
読んでいただきありがとうございます。
この次がどうなるかきになりますか?奈月の人生はこれからどんどん変わってきちゃいます。
それに奈月と彼方の恋もです!!
どうぞ、お楽しみに♪