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神々の罪2
偉大なる古き女神、マナートはその銀色の髪をなびかせて進みました。
行く末を知るものマナートは自らの心の中の目を閉じています。
それはまさに人間のようでした。
人間のように、すなわちあらゆる生き物がそれに似ていました。
道に迷った一匹の猫のように。
臆病な犬のように。
ガアガアと鳴くカラスのように。
いななく馬のように。
時と共に歩むあらゆる生き物が彼女に似ていました。
恐怖と不安で一杯の袋。
逃げ回り、袋小路に迷い込んだ一匹のネズミ。
しかしそれを上回る大きな好奇心と勇気が、女神マナートの心を突き動かしました。
黒い衣が乾いた風に揺らされます。
彼女は敷居に立つ女神。
幼さと老い。
生と死の間に。
敵と味方の間に。
昇る朝日と沈む夕日の象徴。
商人にも旅人にも時が流れることを伝えるもの。
夜空を行く銀の皿。
欠けゆく月、マナート女神は自らの心の目を開きました。
振り向かぬ女神マナートは未来を見ました。
そして進む決意をしました。
他ならぬ彼女自身の心が進む決意をしました。
黒衣の袖が風になびき、白い顔は凛々しく結ばれました。
視線の先には小さな神が立っていました。




