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神々の罪7

「気狂い水かい?気狂いなら任せてよ!」


一つ目の怪物ローズルは本来の姿に戻ると、頭からにゅにゅにゅっと酒瓶を放り出しました。


「わあ、気持ち悪い!」


黒い月マナートは叫びました。


飲んだくれの男は、嘘つき怪物ローズルの本来の姿を見ても驚きませんでした。

彼は貴重な宝物を受け取るように、恭しくお辞儀をしながら酒瓶を貰いました。

そして栓を開けるが早いか、一口、二口、そして三口と飲んでいきます。

霊長の番人ローズルは言いました。


「天才の僕のアタマが生み出した、最高の気狂いはどうかな?僕にとっての最高は、君にとっての最高でもあるかい?」


飲んだくれは瓶の中身を4分の1ほど飲み終わって、小さな身体の神に向かって答えます。


「これはいいウォッカだ。すなわちいい気狂い薬だ。最高だよ。」


薄汚れた作業着の袖で口を拭いながら言いました。


「それは良かった。」


統合する知性ローズルは、そのまぶたの無い一つ目を奇妙に歪ませました。

決断するものマナートは飲んだくれ親父に尋ねます。


「何故お酒を飲むの?」


薄汚れた労働者は落ち着き払って、震えが収まった手で服の汚れを取り払いながら答えます。


「死を受け入れる為だよ。」


「それって天国へ行くって事?そうだ、天国に行ってアカになろう!働かないでソーセージとベーコンを食べて暮らすんだ!あとパンとビールもね!」


男の言葉を聞いて、はしゃぐローズル神に飲んだくれは応じます。


「ビールなんかじゃ酔うことは出来ないよ。きっとこの国を作った奴らは、もっと強い酒に溺れていたに違いないさ。」


「それはウォッカ?」


と若い女神が尋ねます。


「違う、違う。」


男はまたも瓶の中の、透明な焼け付く水を喉に注ぎ込んでから答えます。


「変化だよ。変化。」


「物事が変わるっていうのは酒と同じ。人は変化に溺れていたんだ。」


少女の鋭い目が、男の髭面を捉えています。


「…そして彼らは、怖がらずにお墓に行ったよ。俺達は皆、彼らの棺桶を担いで運ぶ。俺達に天国は無く、行く当ても無く、な。」


女神マナートは沈黙しました。

そして粉雪が吹雪に変わりつつあるその時。

彼女は飲んだくれの手から酒瓶を引ったくりました。


「おい!」


一人の人間と一人の神が見守る中、一人の乙女は色のない澄んだ酒を一口、口にしました。

そして自分自身の固まった心が、変化していくのを感じました。

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