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Love is over the times~愛は時空を越える~  作者: 佐久間五十六


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情報収集

とりあえず情報収集しない事には動き様がなかった。手持ちの現金は300万円位はある。とは言え滞在出来るのはせいぜい2ヶ月位だろうか。それ以上は資金的に辛い。


そしてもし現代に戻る事が出来たならばそれは、きっと次に繋がるだろう。タイムスリップが自由自在に出来る事を証明出来るからである。次にもう一度タイムスリップした時にこの経験が役に立つ。そのためにも情報戦略はおろそかには出来ない。


情報収集とは言え、町での聞き込みやホテルでTVやネットサーフィンで情報を得る位しか思いつかなかった。100年後とは言え情報収集ツールは現代と大した差はない。


ただ、時を重ねる事に自分が未来に来たことの実感は感じられた。行き交う人々は腕時計の様なもので通話しているし、ビジネスマンはネクタイで会計を済ませていた。次第に見えて来る未来の欠片が信次郎にとっては、新鮮であった。


信次郎はメモ帳に得られた情報をなぐり書きした。どんな些細な事でも記録しておく事が次に繋がる。一生懸命情報収集に励む信次郎ではあるが、一向に時空支配人の足取りは掴めていなかった。


勿論、時空支配人に近付く為の努力はしていたし、実際に気になる場所もいくつかあった。それでも確実性と信頼性の無い情報であったがために、思う様な一歩を踏み出せなかった。何回も来れないかも知れない事を考えると、一度に全部を解決する覚悟は必要だった。


白村教授や相野教授からは、行って帰って来る事が出来れば御の字だよ。と言われていた事を思い出すと、不思議と冷静になれた。世の中の困難な課題は、そのほとんどが長い時間をかけて解決されて来た。だから、根気良く取り組む必要があった。信次郎は乗りかかった船であるから、中途半端に終わらせる様な事はしたくない。たとえ、それで自分の思う様に行かなくても、全力で今を生きるしか無いのである。

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