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Love is over the times~愛は時空を越える~  作者: 佐久間五十六


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今やるべき事

 おおよそ信次郎が知り得る歴史とは異なるものであった。何故こうなっているのかと言う理由すらも分からなかった。ただ一つ言える事は、自分がタイムスリップをした(させられた)、事によって時空の流れが変わったと言う事である。


 科学知識等無きに等しかった信次郎でさえも、その位の事は理解出来た。信次郎は長期の休職を求められたが、果たしてたかが3日と言う短期間で、冷静な自分を取り戻せるのかと言う事が、皆目見当がつかなかった。


 そして、現代に戻って来てからと言うもの、時空支配人からの連絡は途絶えていた。信次郎はとりあえず3日間と言う限られた時間の中で、やらなければならない事を紙に書き出した。


 まず、時空支配人からの連絡を待つ。その間にタイムスリップして変わってしまった歴史を自分の知る歴史と照らし合わせる事。その上でこの時代で自分は何をしなければならないのか?と言う事を紙に書き出した。それを自宅のデスクに貼った。


 そして、歴史がどこからずれているのか?と言う事をピックアップする。すると、どうやら江戸時代の中期あたりからズレが生じていると、判明した。江戸時代の中期と言えば、初めて信次郎が飛ばされた時代と重なる。その後の歴史が明らかにずれている。少しだけ。と、言う事はつまりは日本と言う国家が歩んで来た道も異なると言う訳である。


 とりあえず、信次郎は正しい歴史とズレてしまった歴史の比較から始める事にした。それくらいの検証なら一時間で終わる。ここで信次郎は思う。今自分がいるこの世界は、自分の知り得る世界ではない。何故なら信次郎が歴史を変えてしまったからである。考えても見れば当然だ。


 だが、この現代で何をしなければならないのかを把握するには、3日間ではとても時間が足りない。それでも信次郎は必死に何をしなければならないのかを必死に探した。そうやって、辿り着いたのがタイムスリップの技術的な可能性を探る事であった。


 思えばあれだけ振り回されたのにも関わらず、どの様にタイムスリップしたのか等と言う類いの事には、皆目見当がつかなかった。信次郎はその無知を反省した。そこでタイムスリップ技術について、調べる事にし様と思ったのである。ただ、またしてもタイムスリップされる可能性は0になる訳ではない。そこに注意する目を持ちながら、日々を過ごす事にした。

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