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Love is over the times~愛は時空を越える~  作者: 佐久間五十六


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目と足で稼ぐしかない

 自分がタイムスリップしてきてしまった事が影響しているのかは分からないが、とにかくこんなに何もすることがない毎日はもどかしかった。物質的な事ではなく、自分のいるべき場所にいない所から一刻も早く抜け出したかった。


 そう言う状況にあると本能的に人間はそう言う事を悟るのかもしれない。難しく言えば恒常性(ホメオスタシス)の様なものかも知れないだろう。あるべき位置に戻ろうとする。それではタイムスリップ等出来ないのでは?そう言うどうでも良い余計な事まで考えてしまうのである。


 とにかく巣鴨に巣鴨プリズンが無い以上はどうしようもない。ここで相野光のFREE食堂を手伝いながら巣鴨プリズンが完成するのを待つか、別の場所つまり巣鴨に無い巣鴨プリズンを探し当てるしかないのか、選択肢は二つある。


 確率論から言えば巣鴨にはない方が高い可能性が大きい公算が立つが、宛も何も無いのだから取り越し苦労に終わる可能性も高い。現実的には相野光の食堂を手伝いながら巣鴨プリズンができるのを待つ方が良いだろう。そもそもまだ、戦争が終わり間もない。巣鴨プリズンができていないのはこのタイムラグによるものであったと思われる。が、待ちきれない信次郎が一人で浮き足立っていただけなのかもしれない。


 幸いにして時間はある。ならば、自分の目と足で調べ上げるしかない。日本の敗戦は史実通りだ。これからGHQに日本軍の将校がしょっぴかれるのも史実通りだとすれば、巣鴨プリズンは新しく建設されるか、信次郎の知らない建物が巣鴨プリズンとして使われる様になるか、可能性は二つある。問題はそれがどこにあるという事を突き止めればきっとこのミッションは達成可能であるはずである。


 パソコンもスマホも無い時代である。得られる情報は全て人ずてに見たり聞いたりする情報だけであるから、これは骨の折れる仕事ではある。時間があるとは言え、体力は無限ではない。


 こう言う事を調べるのならと、新聞社を何社も回ったが、早くもGHQの統制下にあり、教えてはくれなかった。素人の駆け込み取材など、掛け合ってくれる所は無かった。それでも信次郎はめげなかった。とにかくこの時代のミッションをクリアして現代に戻る。それどころか全てのミッションをクリアして時空支配人をギャフンと言わせてやる。そんな妙な気合いまで持ち合わせる様になってきた。いずれにしろ、もう少し、この戦後間もない昭和にいなければいけない。そう感じた信次郎であった。

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