表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

「ここは、どこ?」

 森の中、一人呆然と立ちすくむ少女は呟く。

 鼻に満ちる青臭い草木の香り、とめどなく耳へ届く鳥の鳴き声。

 辺りを見渡しても目に入るのは濃淡さまざまな緑色とじめついた茶色だけである。

「うーん、空気がおいしい。なんだか心が洗わ……じゃない一体どこに飛んじゃったの!?」

 思わず空に向かって叫んでみたものの、虚しくやまびこが返ってくるばかりである。

 

 頬をつねってみるが、間違いなく現実であると認めるしかないようだ。

「落ち着きなさいラン……。不測の事態にはクールに、ついでにビューティーに……」

 ランはこめかみに手を当て、目の前の現実を拒むように目を強く瞑る。

 学校の先生がよくこんな感じで頭を悩ませてたのを真似する。原因は大抵私かソウだったなぁ。


「さっきまで、ソウと一緒だったのにいきなりこんなところに飛ばされたってことは……魔術?」

 そうだ、私は魔術を使ったんだ。

 初めて聞いた魔術、『ランダム』を──

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ