ブロックについてあれこれ
私はぐずりました。
「こんなん偽モンやあああああ!!!!」
そう言われた父の悲しそうな顔を今でも覚えています。私に限ったことではなく、子どもというのはみんなワガママなものなのですが、どうしても時々思い出してしまうんですよね。
多分安かったとは思うんですけど、別に偽物ってわけじゃないんですよね。でも当時の私は「偽モンじゃあ!」と叫びまくっていました。
まぁ今でも偽物だとは思ってますがね。
私が買って貰ったやつ、偽物要素がけっこう多かったんですよ。劣化版感が半端ないんですよ。
まず第一に『光沢がない』です。ツルツルじゃなかったんですよ。電気の光を反射するくらいのテカテカ度がないとワクワクしないんですよ。
二つ目に『角が丸い』
これですね。もちろん理由は分かるんですよ。子どもが怪我しないためですよね。目に入ったら危ないですし。
でもね、角が丸いとくっつけた時にきれいじゃないんですよ!
しっかり角張ってて、ちゃんと光沢もないと作品が綺麗に見えないんですよ! これで作ったものは所詮「あーお子ちゃまでちゅね上手でしゅねよしよしツルツル」で終わりなんですよ。
まだありますよ。3つ目! 『くっつけてもすぐ取れる』これに尽きます!
よっっっっっっわいんですよ! なんなのアレ! 作ったやつ持ち上げようとしたら一番上のだけ取れて、なんもやってないのと同じみたいになっちゃいましたよ! こんなのただの素じゃないですか! 何持たせてんだ!!!
って悪口ばっかり言っててもアレなんで、良いところも書きますね。
一つ目! 安い!!!!
ちょびっとだけ安いです。
二つ目! 踏んでも痛くない!!!!
ということはなくて、まぁ比較的優しい痛みかなってとこです。角がないんでね、出っ張ってるとこも全部丸いんですよ。
ていうかそもそも大きいんで踏む前に気づきますけどね。
そうだ、大きいというのも不満点でした! 大雑把なものしか作れないんですよ! 細かく表現ができないんです! 低予算ロボみたいになるんです!
でもまぁ、これも仕方がないんですよね。多分飲み込まないようにってことで大きくなってるんだと思います。
あ、そうだ。大きいってことは、片付けが楽ですね。1個なくなっちゃった、とかもなさそうですし。ここでなくすと後日踏むことになるんですよね。
ちなみに、1回も遊びませんでした。いや、1回は遊んだか。確か父と雪合戦の要領で投げ合いました。
その数年後にバケツのやつを買ってもらって満足しました。手に入れて満足しちゃったので、結局ほとんど遊びませんでした。
なんて話読みに来たんじゃないですよね。
分かってますよ、あっちのブロックですよね。
あー嫌だなぁ。ブロックには嫌な思い出があるんですよねぇ。怖かったしムカついたけど、結局泣き寝入りしたなぁ。
10年以上前だったと思うんですけど、玄関先の壁が凹んでたことがあったんです。白い傷が出来ていました。
近くには角の欠けたブロックが落ちていました。
このブロックは私の家のブロックで、一つだけ玄関先に置いてあったのです。
なぜそんなところに置いていたかと言うと、その数日前に祖父の家に行った時にもらったからなんです。
なんでそんなもんもらったんだって話ですよね。すみません。
中にミノムシがめっちゃいたんですよ。それが面白くて、祖父に言ったら「持ってっていいよ」って言われたんです。
んで! 恐らくそのミノムシの入ったブロックが犯行に使われたんですよ! 私はもうびっくりびっくりですよ!
中を見てみたら1匹残らずいなくなっていました。ミノムシたちは壁の下の方にあったダンボールに落とされていたんです。
私は「キェエエエエエエエエエエ!」と心の中で叫びながらミノムシをかき集め、庭の土があるところに移動させました。
そして数日後、母が近所のおばさんから犯人の情報をゲットしました。
隣の家の白塗りナチュラルデスボイスババアがうちの庭に侵入しているのを見たというのです。
白ナチュデボバアといえば近所でも有名な気の狂ったオババです。他人が出したゴミ袋を漁ったり、裏の畑で立ちションしたりと、近所迷惑なことばかりしていました。
うちでは「そんな白ババと関わるなんてヤダ!」ということになって、次何かあったらぶっ殺すことにしました。
しばらく経ってからまたブロックを見てみると、1匹だけミノムシがいました。隣の穴にはダンゴムシもいました。ちょっと嬉しくなりました。
この前デスボイスが裏の畑に大量の油を捨ててたらしいです。ヤバい人とは関わりたくないものですね。
ほんと、ヤバい人とは関わりたくないものです。
(´・∀・`)