殻々
鏡の中は蜃気楼 覗く僕は殻 嘘の殻
内は溶け込んだ 消えたんだ
君がいる
殻が変わる また厚くなる
つぎはぎした殻が 空洞構造
君が見いだした僕は嫌いなんだ
僕が見いだした君は好きだけど
たんぱく質のスクリーンに映った僕は見間違いだし、
上げるのは 君のことが好きだから
君との話を途中で切り
痛みはどこかに置いてきた
多
分
夜
に
言葉がわたしを摩耗させていった
殻が軋む
僕は独りに塵となる
世界というスープにフォークで立ち向かう朝が近づいている