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ウンゲツィ—ファ—
糞尿臭い芋虫のような身体でも寒い夜
震えてるのは怯えてるのもあるな
人になれるのは空想の内
世界がぼやけて随分経つ
心だけ殻
借りた言葉で継ぎ接ぎした服は着心地悪い
それでも転がるしかない
座礁した新世界
化けの皮がはがれたら蜚蠊ような何か
餌は誰かの時間
共に噛む劣等感を
言葉を共有出来ない百足は森に帰れただろうか
丸まるダンゴムシを喰う鳥が嫌いだ
蜘蛛に優しくなりたいと思うくせに蛾よりも蝶を受け入れる
何も言わずに去る猫に憧れる