5話 逃亡
シエロさんのお仕事風景ですな。
こんにちは。シエロです。この前はお茶会をしましたね!あの時は本当に大変でした…好きで遅刻したわけじゃないのに…
ん?なんでいつもの喋り方じゃないって?すみません。仕事をやっていたらこんな話し方になるんです。戻しますね。
怒涛のお茶会が終わりいつもの仕事に追われる日々が戻ってきた。相変わらず女王は仕事をしない。私の部屋にはいつも通り仕事が山積みだった。…あの人は本当に女王なのだろうか?もう私が女王でいい気がする。
だって女王の仕事ほとんど私が終わらせてるんだよ!?休暇をくれ!
…おっと失礼。感情が昂ってしまったよ。
あ、女王ってのはハートの女王だよ。女王の名前はチェルヴィ。可愛らしい名前だよね。怠惰だけど。だけどやる時はやる人なんだ、やればできる…はずなんだ…。そうだ、本気出してないだけなんだよ。うん。
そう考えながら終わらせた仕事の書類を女王がいるはずであろう部屋に持っていく。確認するのは彼女の仕事だからね。
コンコン
「女王サマー貴女の分の仕事を終わらせましたよー。」
……返事がしない。ただの屍のようだ。
…じゃない!もしかして…!
バンッ!
私は嫌な予感を感じて扉を開けた。そこには女王の姿はなく女王を逃がさないように縛っていた縄だけが残っていた。
私は笑顔で縄を引きちぎった。そして力の限り叫んだ。
「……あんの無責任バカ女王ぉぉぉぉぉぉ!」
その叫びと共に一つ銃声が鳴り響き、女王を探すかくれんぼ?鬼ごっこ?が始まったのだった。
「なんでいつもいつも逃亡するんだ!」
この話って一話一話短いですね。もうちょっと長くしようか…
ソシテシエロさんは女王様を見つけれるのでしょうか?