4話 アリスについて
ダメだ…よく分からない文章になってる…
アリスって知ってる?それを聞いた時ハッターは一瞬動かなくなった。数秒経って口を開いた。
「アリスか…知らないな。名前だけ聞いたことあるな。」
「…やっぱりね。私も本でしか見たことがないから。ハッターすごい知識量だから知ってるかなって思ったけど…」
「ごめんね。この国にはアリスは存在していないから、流石の俺でも分からないや。」
変だ。誤魔化されてるような気がする。アリスについてなにか知ってるのか?でもハッターが誤魔化す事なんか滅多にない。あまり気にしないでおこうかな…
「やっぱ誰も知らないのか〜。この国にも来たらいいのにな、アリス。」
「俺のアリスの予想は可愛い女の子だな!」
「うわっ…ミツキいきなり話に入るなよ。」
「アリスの話してたからな!」
やっぱり皆アリスの事気になるんだな。そりゃそうか。不思議の国に落ちてくるアリス。同じ不思議の国だから気になるよな
「なになにー?なんの話してるのー?」
「僕も…混ぜて…」
いつの間にかチェシャとネルムも話に参加していた。
ミツキは興奮気味に
「アリスのイメージの話をしてるんだ!」
「アリスのイメージ…僕は…静かな子がいい…」
「お前…それ自分が寝たいだけだろ」
「うん…当たり前でしょ…」
「もしかしたらアリスは男の子だったりしてね。」
「それ面白いなチェシャ。」
「でしょー!もっと褒めていいよ!シエロ!」
「褒めてないし。調子に乗るな。」
会話が弾んであっという間に時が過ぎた。どんちゃん騒ぎだね。私はこの時間が大好きだ。皆とバカやっていけるのが。ハッターは呆れながらも私達を見守るような目で見ていた。
………
「またにゃー!」
「おう、またな」
ミツキが手を振りながら言った。
「次も絶対来いよー!」
「わかってるよ。じゃあな」
私が帰るときにハッターがポツリと呟いた
「アリス、ね…もしかしたら…」
「ん?なんか言ったハッター」
「いいや。なにも。またねシエロ。」
「?あぁまたな。」
こうして私の長い1日が終わったのだ。だけどハッターは一体なにを言いかけたんだろう…
…まぁいいか。明日はなにをしようかな。
アリスの話は皆興味津々ですね。ハッターさんは何か知っているのでしょうか?
次は今まで出ていた人達の人物紹介です。性格やらなんやらを教えたいと思います。