1.5話 お茶会3人組
シエロさん大丈夫でしょうか?
シエロが森で銃を撃った同時刻、帽子屋達はというと…
ダンッ!
「わぁぁぁぁ!」
「ミツキうるさい…」
「ネルム冷たい…だってなんか撃った音聞こえたよ!誰か襲われてるんじゃ…」
「大方、2時間も茶会に遅れたシエロが撃ったんだろうね。全く…せっかくの紅茶が不味くなるな。」
上から[三月ウサギ]のミツキ、[眠りネズミ]のネルム [帽子屋]のハッター。
3人は暇さえあれば茶会を開いている。よく飽きないものだ。
シエロが来るのを待てない3人は、先にお茶会を始めていた。
コポポポ…
「はい…ミツキお茶…」
「あ…ありがとうネルム。」
ミツキは席に座り紅茶を飲み
「シエロか…あいつどうしたんだろう?滅多に遅刻なんかしないのに…」
「昨日…女王様の…残した仕事を…片付けるって言ってた…」
「あの方は怠惰の塊だからね。それを遅刻の理由にされても許さないけど。」
紅茶を飲み、笑顔で答えるハッターの目は据わっていた。
「ハッターさん怖ぇぇぇ…」
「当たり前だろう。知ってるだろ、俺が時間に厳しいのを。それを知って遅れているのなら相応の覚悟を持って来ていただけなければ、ね。」
「ハッター…笑顔が怖い…」
「ふふっ」
ぞわっ
「ひっ!」
「どうしたの?シエロ」
「なんか今悪寒が…」
「風邪じゃない?」
「そうかな…なんかものすごい嫌な予感がする…」
野生の感なのか、その予感は当たっていた。果たして会場に着いたシエロはハッターの怒りを鎮められるか…
「今からでもいいから休みたい…」
「?何言ってるの。早く行こ!」
「はぁ…」
3人出ましたね。帽子屋さん怖い!シエロさんが会場に着いた時どうなるんでしょうかね?