1話 大遅刻とチェシャ猫
うちの白ウサギさんは男前なんですよね。
こんにちは白ウサギのシエロです。
私は今森の中を猛スピードで走ってます。なぜでしょう?
正解は…
お茶会に遅れそうだからです!…まぁ遅れそうなんじゃなくて、遅れてるんだけどね…
主催者の帽子屋はかなり時間に厳しい。なるべく時間は守っていたんだけど、なぜだか今日は1時間遅れてしまったね。
これはもう説教コース決定だな…。
あ、帽子屋ってのは皆が知ってる「マッドハッター」だね。
名前とかは着いてから教えるよ!
と、説明しながら走っていたけどその間になぜか落とし穴とか上から虫が落ちてきたりと、トラップ続きなんだが…
まぁ[アイツ]がやったんだろうな。
そろそろ鬱陶しいから落とそうか。
足を止め、持っていた銃を構え1本の木に向け…
「チェシャ、隠れてないで出てきな!」
ダンッ!と森から響き、数秒後なにかが落ちてきた。
「危ないなー!当たったらどうするにゃ!」
「当たれば良かったのにな。」
落ちてきたのは[チェシャ猫]のチェシャ。これが本名なのかは分からないな。
語尾に、にゃとか付けてるが不定期だ。喋り方くらい安定しろ。
チェシャとは幼馴染みたいなもので、こうやってよく私にトラップを仕掛ける。そして私は撃つ。
でも今日はそんなことをしてる場合じゃない。
「ごめんだけど、今日は急いでるからお前の相手は出来ない。バイバイ。」
「それって帽子屋の所に行くからかにゃ?」
「正解。」
「僕も行く!」
「めんどく…いいよ。それじゃあ急ぐぞ!」
「今めんどくさいって言おうとしたでしょ…」
チェシャは無視して相棒の時計を見た。お茶会が始まってもう2時間経っていた。
いきなり始まりましたね。
そしてチェシャ猫君が登場!わーい!
男ですよ!まだキャラが出来上がってないですね…