10話 解決!
終わりました…
「やっと見つけましたよ!」
「シ、シエロ!?なぜここが…?」
「情報提供者がいたんです。そのおかげで今回はすぐ貴女を見つけれました」
「くっ…誰じゃ…私の事を話したのは…」
「さぁさっさと帰って仕事しますよ」
「い、嫌じゃ!もう少しここにいる!」
こいつなに言ってんだ。こっちは仕事が山積みなんだよ。
見ただけで凍りそうなほどの冷気を纏い始めていたシエロに
ハッターがシエロに声をかけた
「シエロもう少しここに居させてあげたらどうだい?」
「へ?」
「そっちの方が彼女も仕事に力が入るでしょう」
…確かにそっちの方がやる気は出るのかな…
「…わかった。君がそんな風に言うってことはそういうことだろうからね」
「女王、少しだけですからね。終わったらちゃんと帰って仕事してくださいね」
女王はそれはもう嬉しそうな顔で「わかっておる!」と言った。
…私も仕事仕事言い過ぎてるかもな…嫌でもやらないのがダメなんだがな…
まぁこんな日もあっていいか。
…………………
「世話になったな」
「たまにはこんなのもいいだろ?」
「まぁ適度に休ませるよ」
「今日は皆ありがとうな!楽しかったぞ!」
「また二人で来いな!」
「待ってるよ…」
私達は三人に礼を言い女王を連れて帰った。
「迷惑をかけて悪かったのう」
「良いですよ。たまにはこういうのも必要と思いましたから」
「お前は本当にいい子じゃのう」
「褒めなくていいです」
いきなり褒められたら困るし…
女王は笑顔で私の様子を見ていた。
「さて帰ったら仕事を頑張ろうかのー」
「!その意気です女王!頑張ってくださいね!」
何はともあれやる気が出て良かったな。
こうして私の捜索の旅は終わったのだった。
……
「楽しかったのう!」
「私は疲れましたよ…」
なんだかんだ言って女王が大切なんですね!
いいコンビだと思います。