8.5話 新しい楽しみ
黒兎さんの名前悩みました…
黒兎は去っていく白兎を見つめていた。
『思ったよりも元気な子なんだなぁ、白兎さんって。見ていて楽しくなるよ』
それに僕は彼女の何気なく放った言葉が頭から離れなかった。
『いつでも話せる、か…』
それを聞いた時、心がポカポカした。嬉しかったな。そんな風に言われたのは初めてだよ。
『はやくこっちの国に来てくれないかなぁ』
もっともっとたくさん話したい。あの子と一緒だったらきっと楽しい。
『そのためには僕も仕事をしないとね。僕の主もめんどくさがりだからね、逃亡癖はないけど。』
僕は鏡から離れて自身の国に戻った。と、同時に何者かに両腕を捕まれた。
『『やっと見つけたよ!ネロ!』』
なんだ双子かぁ。
『王様探してるよ!』
『はやくはやく!』
『わかってるから、そんなに引っ張らないでねー、服伸びちゃう』
僕は引っ張られながら城に向かった。鏡を覗いたことがバレて王に怒られるかなぁ。
…まぁいいやたまに鏡を覗こう。彼女の様子を見るために。
また楽しみが増えたなぁ。
『どうしたの?そんなにニヤニヤして』
『なんか楽しいことでも思い出したの?』
『まぁそんなところかなぁ』
『『ふーん、変なの』』
『変で結構だよ』
今頃彼女は女王様を見つけてるのかな?
色々苦労もあると思うけど頑張ってねシエロ。
もうすぐ年が明けますね。今年も良い一年でした。
もうすぐ女王様も見つかりますので、これからもよろしくお願いします!