8話 説明と居場所
黒兎さんの名前は後で出てきます。
鏡の国ってなんだ?
それを聞いた黒兎は考えるそぶりを見せて説明しだした。
『そうだねぇ~。まぁ簡単に言っちゃえばこの国の反対の国かな』
「反対の国ねぇ…簡潔に言い過ぎだろ。」
『ごめんね。本当はまだこちら側の事は言っちゃ駄目だったんだよね』
でもバレちゃったし、と笑いながら言う。
…嫌、バレちゃったしってこいつが話しかけなければ気づかなかったんだけどな。気になることも増えなかったんだけどね!
「まだってことはいつかわかる時がくるってことなんだね?」
『そうだね、いつかというよりもうすぐこの国について話してくれるよ』
「それならもう女王捜索に戻る。」
すぐわかるのなら聞かなくてもいいだろう。
『うんうん、頑張ってねー。少しでも君と話せて良かったよ』
次はいつ話せるかな~と言う黒兎に私は
「いつでも話せる」
『え?』
「一方的でも鏡に向かって話したら少しぐらいは言葉が届くんじゃないか?」
私がそう言ったら黒兎は数秒固まりそして嬉しそうに
『…そうだね!じゃあ僕に話しかけてねシエロ。ちゃんと君の言葉を聞くから』
「時間があったらね」
じゃあねと手を振り来た道を帰ろうとすると、『あっそういえば』と聞こえた。
『女王様確か帽子屋さんの所にいってたと思うよ』
「!」
思わぬ情報に疲れが一気に飛んだ。
「ありがとう!じゃあな!」
私は走って鏡の部屋を出た。よし!女王の居場所は突き止めた!待ってろよ女王!
私はすぐにハッターの屋敷へと行ったのだった。
黒兎さんいい子ですね。
外見年齢16~18ぐらいですかね。