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私の超私的仏教哲学研究ことはじめ(古代インド哲学から大乗仏教まで)

作者: 舜風人
掲載日:2016/07/26

「仏教を信仰する」


と、、一言で言ってみても、、さて?

じゃあ、あなたは、天台宗ですか?真言宗ですか?

日蓮宗ですか?曹洞宗ですか?浄土真宗ですか?

という問いかけしかできないですよね。少なくとも日本国においては。


「仏教全般を広く信仰してます?」という言い方は通用しないでしょ?

キリスト教だってまあ似たようなものでして、、。

カトリックとプロテスタントの2大分派があり、さらに、

そのそれぞれの中にも、いろいろな分派があるのです。

正統派から異端派までいくらでもあるのです。


キリスト教と言っても、分派によって微妙に教えの解釈が違うのです。


さて私の場合は一応は仏教徒?というくくりになっていますが。

実家の寺の宗旨とは関係なく。私自身は

広く浅く?仏教全般のいいとこどり?だけしてる、、そういう、意味での


仏教徒です。

というか信者というよりは、まあ、研究者といったほうがいいのかもしれません。


そもそも私が仏教に関心を持ったのも、

某大学の哲学科に入学して。そこでたまたま仏教研究会というサークルに加入したからなのです。

この入会というのも、まあ偶然というか、ひょんなことからなんですがね。

そのころの私はいわゆる西洋哲学、ニーチェとかショーペンハウアーとかヘーゲルとかウイトゲンシュタインとか、その辺に集中していて、仏教については、まったくの埒外だったのですからね。

宗教関係と言えば、そのころの私の興味はエックハルトとか、ヤコプボエーメとか、ドイツ神秘主義関係でしたし。その延長線上の「ドイツロマン主義」でしたからね。

仏教という選択肢は全くそのころはひっかかってきませんでした。

それがひょんなことから「仏教研究会に入会して、その顧問がB教授でしてこの人が、インド哲学の研究者だったんですよ。それでそこからインド思想~仏教に私がのめりこんでいった?という次第ですね。


その先生の本も買って読みましたし、さらに中村元の「インド思想史」岩波全書なども愛読しました。

あるいは宇井伯寿の「印度哲学史」なども参照しました。

この二人の研究者は今、その著作全集を見てもわかるように

インド思想研究の金字塔ですね、今でもこの二人を超えられないというのが現状ではないでしょうか?

その後このご両人を超えるようなインド学者というのを私は知りませんよ。


その頃インド思想史の本と言えばこの二つくらいしかなかったので。

でもその後も、インド思想史のまとまった本はあまり見かけないですね。確かにインド思想なんて、あまりにも日本ではマイナーすぎるでしょ。研究者がたくさんいるはずもありませんからね。

今でもこの2書はインド思想史の基本文献だとおもいますよ。


そういうわけで私はインド思想全般から入りましたから、

その研究過程で、実はショーペンハウアーもニーチェも、インド思想に多大の影響を受けていると知ったわけですね。

私がとりわけ興味を抱いたのは、

インド思想全般でいえば、、、、


ウパニシャッド哲学

ヨーガ

ジャイナ教

シャーンキャ学説

タントラ教

マヌ法典

ベーダーンタ学説

バガバッドギーター

などでした、

そこから発して

仏教では

アビダルマ哲学

中観派

瑜伽行唯識派

如来蔵思想

法華経

華厳経

密教などでした。


ただし、そのころ昭和40年代頃ですね。

こういう思想としての仏教を、解説した本というのはほとんどなくって、

いきなり「大正新修大蔵経」を読むというのも、私にはムリでしたし、

困ったものです。まあとはいえ、思想としての仏教を懇切に解説した本というのは今に至ってもほとんど見当たりませんよね。


そんな時であったのが今でも愛読している、

角川書店の「仏教の思想」全12巻と、

筑摩書房の「現代人の仏教」全12巻です。

この二つのシリーズはまさに画期的でした。


当時の有名な仏教学者が分かりやすくしかも学問のレベルを落とさずに、今風に解説してくれたんですからね。

このシリーズは今でも全く輝きを失ってないと断言できます。それほど内容は高レベルです。

一般向けの安直物ではないのです。



角川書店の「仏教の思想」全12巻のほうは、その中では、

私の勧めは

特に、第2巻、説一切有部のアビダルマ哲学、第3巻、ナーガルジュナの空論、第4巻の世親の唯識派の巻が優れていると思います。いまだにこれを超えるような入門書というのはありません。

次に。中国仏教の解説書としてもこのシリーズは出色です。

第5巻、は天台教学の入門書で、これで私は「摩訶止観」のすごさを知りましたし。

第6巻は華厳経の壮大な世界観を知りました。善財童子の遍歴にことよせての精神発展の階梯は

あのヘーゲルの絶対精神の自己発展である精神現象学とも相通ずると私は見ました。

第7巻は日本では今に至るまでほとんど語られることがない、「中国禅」の興味深いこと、

   まあ専門の中国禅宗史はあるにしてもね。それは専門書ですからね。

第8巻はこれまた中国浄土教史です。これも一般書ではまずありません。専門の中国浄土教史はありますが、



わたしにとって今でも興味深いのは以上です。そして内容的にも。、これらは、今でも深くて新鮮?です。

古びてません。仏教を思想。哲学としてとらえそれを解説した本というのは、今に至るまで、私が知る限りこれだけだと思います。そういう意味ではこの本は全く古びてないです。

安直な仏教入門書というのはその後、いくらでも刊行されましたが、こういう仏教哲学のアプローチの本はないですね。

これを超えるようなのはないですね。


さて次は、、

筑摩書房の「現代人の仏教」全12巻です。


このシリーズは、

仏教経典を取り上げて解説するという形式の本です。

例えば第1巻は「阿含経」

第2巻は「法句経」

という風に代表的な仏典を解説してくれます。

このシリーズも重宝しました。

というのも仏教経典の原本をいきなり読んでも無理だからですよ。

もちろんいきなり、大正新修大蔵経を読んでも理解は無理でしょう。

そこでこのシリーズを読めばかなり深いレベルまで主要な仏教経典の内容が理解できるのですからね

その中でも、第9巻の「理趣経」は私に密教のすごさを教えて倉田本として今でも強い印象が残っています、理趣経というのは密教の経典でして、

欲望を肯定して、それをサトリに応用?するという密教の奥義を述べたものですが。、

まあ表面づらは欲望の肯定ですから、まあ突き詰めればのちの左道密教や、立川流のような邪宗への道を開いた悪書?でもあるわけですからね。チベット密教の「秘密集会タントラ」のようなセックス宗教に堕落した?その始まりがこの経典ですから。

まあこれ以上密教タントリズムについてここでは語るのはやめますが。


さて、、昭和40年代、

まあ当時仏典( お経)の現代語訳の試みも行われ始めてはいましたが、

そのサンスクリットからの直訳はむしろ漢訳仏典よりもわかりずらかったりして、、

まあそういう中でも例えば

筑摩書房の世界古典文学全集の「仏典1・2」は画期的でしたね。

中村元教授の監修で作られたものですからレベルも高くて、わかりやすさも考慮された現代語訳でした。


さらには。世界の名著シリーズの中にある、

「バラモン教典・原始仏典」「大乗経典」はさらに未訳のインド哲学の原典を現代語訳したものとして画期的でした。


そしてそういう現代語訳事業の総集編というか

結実が

昭和49年に刊行された中央公論社の「大乗仏典」全15巻なのでしょう・

これで大乗経典のめぼしいものが平易な現代語で読めるようになったのです。

私の知る限りこういう、その後、仏典の現代語訳のまとまったシリーズ全集はないようですのでいまだこの、

中央公論社の「大乗仏典」全15巻は手元に置いて時々参照させてもらっています。



結語


それにしても、こういう仏教思想のシリーズ本の刊行とかは今の出版時事情からはもう無理なんですね。

出版不況、

活字文化の衰退

本を読まない現代人。

これでは

こんなシリーズ本が出せるわけがありませんよね。

というわけで?

このような仏教関係の古いシリーズ本がいまだに

新鮮で読むに堪えるというのもこれらを超えるような企画がもうだぜないという出版事情にも一因があるのかもしれませんよね?


いいえ。本当は、

ほかに同種本がないというだけではないですけどね。

これらの本は確かに当時の一流の学者が真剣に書いた素晴らしい内容だからいまだに新鮮だというのが

本当の理由なんでしょうけどね。これらの古い本を超えるような本が出せない

というのが真相なんでしょうね。


こういう基礎的な仏教学に基づくような新宗教(新仏教)こそが混迷のこの現代に必須なのでしょうが、まあ見渡せばあるのはいかがわしいような、胡散臭いような、新興宗教ばかりとは、

がっかりですよね?

密教やタントラ教の、とんでもないような珍解釈?に基づくオーム真理教をはじめ、

まあ今現在の日本に、そこらにあるのはそんなまやかしの「新興宗教」ばかりだと


思うのはわたしだけでしょうか?








































































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