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プロローグ
【プロローグ】
真っ暗だ。
前も後ろもわからない。
上か下かもわからない。
ただただ真っ暗だ。
いつからここは、こんなにも暗かった?
いつからここは、こんなにも寒かった?
いつからここは、こんなにも私を拒むようになった…?
あぁ、そうか…。
別にここが変わってしまったんじゃないんだ。
ここは最初からそういうところだったじゃないか。
変わってしまったのは…。
無くなってしまったのは…。
もう、思い出したくもない…。
どうせ奪い去るのなら、最初から与えないで欲しかった。
どうせ消えて無くなるなら、最初から教えないで欲しかった。
「温もり」「優しさ」「安らぎ」
神様がいるのなら、そいつは相当な性悪だろう。
奴は私に一度与えて、そしてあっという間に目の前で奪い去っていった。
きっと奴は、苦しむ私の姿を見て笑っていたんだろう?
今だって、こうして自分を憎む私を見て笑っているんだろう?
世界はいつだって私に理不尽だった。
今までも、そして……これからもだ。
私が何をした?
なぁ…神様…
生まれてきた事が私の罪だと、お前は言うのか?
この右瞳はその罪への罰だと、お前は言うのか?




