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部活2
「今日は体験入部の方がいます。陽菜さんどうぞ。
彼女は経験者だから麻子さんお願いします。」身体がビクっとなった。先生が憎らしく思えた。先生は気にする事なく「準備して。」といった。彼女のほうを見るとこちらを気にする事なく冷たい目をしていた。用意、始め!数秒後彼女の竹刀は麻子の手に当たっていた!
「ぶん、この程度じゃあね。入る価値もないわね。」彼女は竹刀を置いて踵を返すと出ていってしまった。あの麻子が、何もできないで一本取られるなんて。
ヒソヒソと耳に入ってくる。「すみません。今日は帰ります。」私は全力で走った。目から雫が流れて行く。ハァハァハァ、走り疲れてふと気がつくといつもの河原、そしてそこには優しい顔をした夏子がいた。




