42/44
富士山の頂上にて
明け方、私達は富士山の頂上にいた。風が爽やかだ。日の出の時間だ。太陽の光が剣に当たると剣はきらめき、雨雲の杖はプリズム色に光輝いた。(さあ麻子、二人の真ん中に立ってくれよ。それは既に古い鉄ではなく、銀に輝く棒に変化していた。)麻子は黙って二人の間に立ち、棒を掲げる。太陽と雨雲、そして三人の身体が光に包まれた。……
白く輝く翼を生やし、太陽に輝く身体、数メートルはあろうかという背の高さ、そして棒は虹色に輝く聖剣と化した。女神にも見えるその者は一羽ばたきすると空の割れ目へ吸い込まれていった。




