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雨雲の杖
夏子が「確か雨雲の杖が奈良の寺院に納められていると聴いたことがあるよ。」アイリス、次元が通じあっている今なら私達の世界に行けない?と問いかけてきた。なるほど、確かに今なら行けそうだ。あれが向こうの世界に辿り着く前に。「アイリス、お願い」「分かった、試してみるわ。みんな集まって」アイリスが詠唱を始めると光の球体がみんなを包み、次元の狭間へむけて飛翔を始めた。まばゆい日差しが消えると
すぐ近くに山がみえる。富士山だ。空を見上げると真っ赤に染まりそこから何かが出てきている。魔物の群れだ!地上を見渡すとあちこちから煙が上がっている。急がなきゃ、私達はアイリスの力で奈良をめざした。




