表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン作ったら無理ゲーになりました  作者: 緑葉
第5章 ダンジョン建国編
98/112

94話 試着会

夜会に参加するにあたってドレスコードが必要だと言われた俺達。


そのため夜会で着ていくためのスーツを作ってもらうためジェシカが運営しているブティックにやって来た。最初は洋服店と呼んでいたんだがエイミィが勝手にブティックとオシャレ風に呼ぶようになって皆もそう呼ぶようになった。


ジェシカの集落では衣服を作る職人が多くおり様々な製法に精通している。ダンジョンに来てからはエイミィの提案で店を運営する事となりいくつもの店を運営する事となった。まあ彼女が作る服のデザインは住民達からも評判がよく、今では行列ができる程の人気店となっている。


「あコウキ様、エイミィ様!ようこそおいでくださいました」


店に入るとジェシカと彼女の下で働いている店員達が一斉に頭を下げる・・・礼儀作法とかも随分と身についているな。


「ジェシカ、実は光輝達が今度テオプアで開かれる夜会に参加する事になったの。それで夜会用のスーツとドレスを用意してもらいたいのだけどいいかしら?」

「スーツとドレスですか・・・分かりましたそれでは採寸道具を用意しますので少々お待ちください」


俺達が着ていくと知るとジェシカの目の色が変わり急ぎ足で店の奥へ向かった。


「はぁ・・・マジで着ないといけないのか」


正直あまり堅苦しいものが嫌いな俺はスーツとか着たくない・・・というかスーツが着たくなくてプログラミングの勉強をしだしたくらいスーツが嫌いである。


「なぁ・・・いっそのことこの服が正装と言いくるめるのはダメか?」

「ダメよ。郷に入っては郷に従え・・・あちらにはあちらのルールがあります。身だしなみはしっかりしましょう」


俺がそんな逃げ腰提案を出すがエイミィによって却下される・・・というかなんでエイミィが一緒に来ているんだ?参加するゾア達は分かるが何故エイミィも同行しているんだ?


そして却下したエイミィは俺にしか見えないように、黒い笑みを見せている。

あ・・・これ絶対俺達着せ替え人形にする気だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その後採寸道具を持ってきたジェシカ達によってあれやこれや採寸される。正直この時点で俺の精神力は消耗しきっていた。俺と同じようにゾア達も疲れて様子だというのにマリーとアルラは平然としており次々と新しいドレスを持ってきては試着している・・・どこにそんな体力があるんだ?


そしてその一方でエイミィはというとジェシカ達とまだ決まっていない俺が着るスーツについて話し合いをしていた。


「やはりコウキ様の装飾はもう少し派手にした方が良いと思います」

「いえ光輝の良さを引き出すならちゃんとした素材を使いつつシンプルにするのが良いのでは?」

「あの!こちらのバッヂをつけたらオシャレになりませんかね?目立たない所におしゃれするのもポイントが高いかと」

「正直マリーさんの存在感が大きいです。主役がマリーさんになりかねません」


と色々と話し合いをしている・・・楽しそうだな君達。


そして、結局最終的にはエイミィがデザインした異世界風の紳士服に決定した。素材は最高級品ばかりらしい。ジェシカ達もお世辞ではなく本心でエイミィがデザインした服を気に入ったようで早速服を作るために作業に取り掛かった。


エイミィって意外と絵とか上手いんだよな。俺に教える時も絵を描いて説明してくれるし凄く分かりやすいし。


「数日中に試作を10着以上作りますので出来たら連絡します!」


ジェシカの力強い言葉に俺の目からハイライトが消えそうになった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ははは、コウキ様も大変ですね」

「大変ですねって、こっちは半分着せ替え人形にされていたんだぞ」


昼食を食べようと居住エリアのレストランで偶然ガウスを見つけた俺は愚痴を聞いてもらおうと思い相席にしてもらった。ちなみに俺が昼食に頼んだのはフライドポテトとハンバーグセットである。


「ジェシカさん、ここに来て本当に良かったと言っていました。もちろん他の長達もですが」

「そうか、何か足りない物とかあれば遠慮なく言ってくれよ。我儘と思っていてもそういう欲が発展に繋がるんだし」

「ははは、足りない物なんてあるんですかね?使い尽くせない程の素材、用意された最高の設備、新しい環境で生まれるアイディア。『ここは楽園ですか?!』って最初来た時に言っていましたよ」


ガウスは思い出したのかクスリと笑う。


「亜人である私達は本来忌み嫌われるのが殆どです。他種族の魔力を併せ持ち、精霊様がいなければ長く生きられない存在。不気味に見えておかしくないんですけどね」

「俺は珍しいと思うくらいで変には思わないが?それに他の住民達も別におかしく思っていないみたいだし」

「それはコウキ様達が特殊なだけだと思うんですけどね・・・まあそのおかげで我々は命だけでなく心も救われたのですが」


なんかしんみりした空気になったな・・・種族の話題はあまり触れないでおいた方が良いな。


「そう言えば他の長達はどうなんだ?」


「ダーウィンさんは集落の者達と共にグラム様の下で建築作業に取り掛かっています。なんでも『大きな仕事に携われる!』と言って凄く張り切っていました」


大きな仕事?まあ住民の家を作る作業は沢山あるし総量で言えばデカい仕事だよな。


「あまり無茶はしないでくれよ」

「伝えておきます・・・ドラムさんの所はメリアス様の下で牧場の管理をしています。連れてきた家畜が何体か魔物化したそうで驚いていました」

「そう言えばここって魔力の濃度が少し高めなんだっけ・・・魔物化して何か問題はあったか?」

「いえ、むしろ生産量が格段に上がっております。鶏なんか一度に50個も卵を産む個体がいたとか」


1度に50個の卵・・・それちゃんと食べられるのか?


「あとミヤビさんは殆どジェシカさんと同じような感じで工房で作品を作っています。何やらゾア様と一緒に実験をしているとか」


ゾアと実験?なんか凄く不穏な言葉が聞こえたような気がする。


後で確認しておくか?

面白い、続きが気になるなど思った方は是非評価をお願いします。

投稿のモチベーションにもつながり励みになります。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ