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ダンジョン作ったら無理ゲーになりました  作者: 緑葉
第4章 テオプア外交編
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66話 戦争回避

軍事国家ルヌプ・・・まさかここでその名前を聞くことになるとは思わなかった。


「ルヌプは以前からテオプアを狙っていたんだ。内乱で弱った国を自分の領地にしようとな・・・まあその内乱は俺が治めて、仕事を斡旋する事に注力したんだ」


そう言えばシンもそんな事を言っていたな。6年前に起きた内乱を異世界人に収めてもらうために呼び出したって。


「まあそれで焦ったのか、ルヌプ欲を出しすぎた結果、精霊達の怒りを買ってしまった・・・これから奴らは戦争を仕掛ける余裕も無くなるだろう」

「つまり戦争は回避されたって事?」

「そうなるな・・・エイミィからダンジョンもこの件に関わっている事は聞いている。テオプアのグランドマスターとして礼を言わせてくれ、本当にありがとう」


才がそう言って頭を下げると仲間達も頭を下げる。


「いや俺達はただ精霊達を救いたかっただけだし、ルヌプに制裁を与えたのはシオだし」

「それでも光輝達のおかげで犠牲が出ずに済んだんだ・・・まあこの事を知っているのは俺達だけだけどな」

「そうなんだ」

「まあ、そういうわけでルヌプはまだ警戒はするけど戦争の可能性は大きく下がったから、ダンジョンの調査の人員が確保できて貴族の爺共が散々騒いでいたダンジョンの調査にも手を出すことになったんだ」


なるほど・・・そういえばテオプアの人間がダンジョンにいる事はあまり無かったな。


「まあこちらとしてはダンジョンに挑む人が増える事は嬉しいしから歓迎するよ・・・容赦なく返り討ちにすると思うけど」


主にウチのタマモが。


「そう言われるとダンジョンに興味が出てくるな・・・話では珍しい鉱石や宝石が手に入るって聞いているが」

「あ・・・そうだった俺の目的はそれだった」


才の話を聞いて思い出した俺はアイテム袋からいくつかのドロップアイテムを取り出した。


「実は宣伝も兼ねてこれらをギルドで買い取ってもらおうと思ってな」


宝石や上質な鉱石、魔法具など5階層までに手に入りそうなものを手始めに出す。


そして才が興味深そうに宝石を手に取ると彼の瞳が赤く変色する。


「もしかして鑑定しているのか?」

「ん?ああ・・・俺が神・シンから貰ったスキルは【ゴッドスキル:万能鑑定】ってやつだ」


万能鑑定・・・なんというか中二病臭いような気がする。異世界チートスキルの定番の一つだな。まあ俺の迷宮創造も似たようなものだな。


「それって鑑定スキルより凄いのか?」

「そうだな、人間に使えば出身、年齢はもちろん持っている【スキル】や能力の伸びしろ、思考なんかも見れる・・・まあ《《俺が知りたい》》と思った情報は何でも知れるんだ。しかも【ゴッドスキル】は最上位だから隠蔽や妨害なんかも無意味」


予想通りぶっ飛んだスキルだな。


「だから、そこにいるエルフや執事服の男に少年の種族も分かっている」


才はゾア達を見てあっさりと正体を見破った。


「というか疑問に思っていたんだがどうやってギルドカードを作った?ダークエルフや屍人族なんて知られたら大騒ぎになっていると思うが」


あ、やっぱりゾア達の正体がバレたら大騒ぎになっていたか。


「多分、『欺罔の指輪』の効果じゃないかな?一応これで外見やステータスの種族は変えられるが」

「いや、それは無い。あのプレートは触った人物の魔力を通して情報を読み取る仕組みなんだ・・・外見やステータスを変えても触った瞬間本来の情報をプレートが読み取る仕組みになっていたんだ」


そうだったのか・・・あれ?そういえばゾアの奴プレートを触る時・・・


「ゾア、お前あの時にしたのって」


俺がふとゾアの方を見ると何故かドヤ顔をしていた。


「ふふふあのプレートでカードが出る構造を見た時、すぐにその仕組みを理解したワイはワイトが触る前に【格下げ(ダウングレード)】しておいたんや」

「【格下げ(ダウングレード)】だと?」


虚無の皇帝ゾアの固有能力の一つに【改造領域】というのがある。それはゾアが指定した範囲内にある魔法具の外見や性能をゾアの好きなように変えられる能力。つまり魔法具使いにとってはこれ以上ない天敵と呼べる存在でもある。


今回の場合プレートは魔力から個人情報を読み取りカード化させる魔法具であるが、ゾアはその読み取る機能をステータス画面に表示される情報をカード化させるように改造したのだ。もちろん後でちゃんと元通りにしておいてはいる・・・はず。


「そんな事が可能なのか・・・ケイトが知ったらキレそうだな」

「ケイト?」

「ウチの仲間でそのプレートを作った宮廷魔導士様だ・・・『絶対に偽造できないようにした』とか言っていたからこの事を知ったらどうなる事やら」


あー、なんかすみませんウチのフロアボスが。


「まあ流石にワイみたいに魔法具を弄る奴は出てこないやろうけど、魔力を流している間に【スキル】を発動したら警報が鳴るような仕組みは入れた方がええかもな」

「それを感知する機能を作り直すとなるとケイトが悲鳴を上げるのが容易に想像できる」

「ならこれを宮廷魔導士はんに渡しておおってくれへんか?勝手に改造した詫びや」


ゾアはそう言って一枚の紙を渡し、その内容を才が見た。


「これって?」

「さっきの【スキル】を感知するための機能を取り付けたプレートの設計図・・・ワイなりに改善できるポイントとその人の技術力を想定して設計したやつや」


なんといつの間にゾアの奴そんなものを作っていたのか。


「ギルド用やなくてダンジョンの住民登録用に使えたらなっと思ってワイも設計してみたんや」


確かに住民カードかポイント機能とか入れて店とかの割引クーポンとか作れたら面白そう。


「凄いな・・・ケイトでも俺と色々と相談しあって導入までに半年以上かかったのに数時間で作ったのか」

「0から作るのと、元から存在している物から作り直すのでは難易度がちゃいます。そのケイトはんは間違いなく優秀な技術者や。プレートの構造を見る限り確信を持って言える」


ゾアがそこまで褒めるのは結構珍しいな。


「まぁあ、ワイの弟子のワイトやナギやったらすぐに追い越させる自身はあるんやけどな!」


またしてもドヤ顔で言うゾア・・・一言多いっての!


俺はツッコミ君マークIIを取り出してゾアをひっ叩いたのであった。

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