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ダンジョン作ったら無理ゲーになりました  作者: 緑葉
第3章 ルヌプ侵攻編
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36話 上位精霊からの依頼

水の上位精霊であるノバからの依頼。

それはルヌプに囚われた精霊達を救い出して欲しいという内容だった。


「ノバ、あなたは私達の現状を理解しての依頼しているのでしょうか?」

「もちろん理解しています・・・ですが頼れるの国がないのも事実なのです」

「他国にルヌプの技術を知られたくないと・・・そこまで脅威なのですか今のルヌプは?」

「はい・・・救出を試みた同胞がすでに何柱も捕まっています。その中には火の上位精霊も含まれています」


マジかよ・・・上位精霊って事はノバと同じクラスの実力者って事か?ルヌプって意外とすごい国なのか?


「上位精霊と言えども契約も無しにこの世界に顕現するには力の殆どが制限されます。加えて向かった火の上位精霊はやや短絡的な部分があり囚われた精霊達を解放しようと中で暴れてしまったそうで」


どうやらガス欠になった所を囚われたみたいだ。


「精霊帝は動かないのですか?上位精霊が捕まったともなればあの者でも動く筈ですが?」

「・・・それが精霊帝は現在【勇者】を探しているらしく救助は我々上位精霊に任せているんです」


【勇者】?この世界にも勇者は存在しているのか?


「なるほどね・・・ノバあなたも苦労しているのね」


エイミィは何か察したのか少し呆れた様子でノバに同情の目を向けていた。


「そちらの事情は理解しました・・・ですがあなたは依頼する相手を間違えています。私はあくまでヒト族から逃れるためにこのダンジョンにいるだけです。このダンジョンの所有者はこの光輝ですよ」


エイミィはニッコリと笑いながら俺に方へ顔を向けた。

あ、これは俺に押し付けるパターンなんじゃないか?


ノバはすぐさま期待を込めた眼差しで俺を見つめる。


「お願いですコウキ様、頼れるのは貴方だけなのです」

「分かりました、ただこちらも情報がまだ足りていません。一度フロアボスの皆と情報を共有したいので会議室に来てもらってもいいですか?」

「カイギシツ?」


ノバが首を傾げている間に俺はフロアボスの皆を会議室に集めることにした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

会議室


「つまりそのルヌプという国が精霊を利用して兵器開発をしている訳ですね・・・国ごと潰しましょう」


フロアボス達に状況を伝えた後に出た答えが『ルヌプ潰すべし』だった。

おっかないな、オイ!


ちなみに会議室にエドワードとミーシャの姿はない。保護した元奴隷達が目を覚ましたらしくそちらの方の対応をしてもらっている。


「まぁ精霊を使った兵器開発はなんとしても阻止したいんだがどう攻めるかだな」


正直フロアボス数名向かわせるだけでも解決しそうな気がするんだが・・・


「ルヌプを滅亡させるのはダメです」


フロアボス達に待ったをかけたのはエイミィだった。


「理由は?」

「理由の一つはあくまで行動を起こしているのはルヌプの軍事部だけです。一般人にまで被害を出すのは私としては見過ごせません」


まあ悪いのはあくまで兵器を開発した者と使った者である。関係ない人だっているわな。


「他の理由は?」

「出来るだけ私達の存在は他国に知られたくないというのと・・・あの国と決着をつけるべき国がいるという事です」


どうやらルヌプと因縁がある国があるみたいで、エイミィはその国に決着をつけてもらいたいようだ。


つまりこちらがやるべき事は精霊の救助とその兵器開発する場所を破壊って所かな。できれば隠密かつ的確にということなんだろうけど・・・正直フロアボスの殆どがそういうのに向いてはいなさそう。


『コウキ様、今よろしいでしょうか?』

「ミーシャか、どうした?」

『はい、目覚めた元奴隷の方達なのですが少々気になる内容を話してくれました。コウキ様にもお伝えした方が良いと思いまして』

「分かった、会議室に連れてきて欲しい」


ミーシャとの連絡を終えるとすぐに扉からミーシャとエドワード、そして数人の元奴隷達が入ってきた。


「初めまして女神エイミィ様そしてダンジョンの主、コウキ様。私の名前はガウス、この度は私達を救っていただき誠にありがとうございます」

「俺達はただルヌプのやり方を見過ごせなかったから助けただけです。それで俺に伝えたいというのは何ですか?」

「はい・・・我々はこのダンジョンを囲むノフソの森にある集落で暮らしている亜人なのです。私はその長をしていました。」


亜人・・・確か他種族との間に生まれた子供がそう呼ばれている。両種族の特徴を持つ存在であるがその殆どが魔力暴走を引き起こし長く生きられないそうだ。ゆえに他種族との共存が認められても子をなすことは禁じている国もあるそうだ。


俺がそう思い出しているとガウスが被っていたフードを外す。人間の耳がある場所には長い垂れたウサミミがあった。兎の獣人だと頭に生えているイメージだったけど違うのかな?


「私は獣人・兎種とエルフの間に生まれた亜人です」

「獣人とエルフのハーフってこと?亜人は長く生きられないって聞いていたけどエルフの血で長く生きられたのですか?」

「それもありますが理由はもう一つ精霊のおかげです」


精霊の?どういうことだ?


「本来他種族との間に生まれた子供は長く生きられません。原因は種族が持つ固有の魔力の質が違うためです。体内にめぐる多種類の魔力をコントロールする事が出来なければやがて死ぬ運命となるのです」


なるほど亜人が長く生きられないのはそういう理由だったのか。じゃあなんで精霊のおかげで長生きができるんだ?


「精霊には魔力を循環させる力を持っています。生まれた時に契約を行えば多種類の魔力が上手く循環させることが出来、魔力暴走で死ぬことはなくなります。私が300年も生きてこれたのも精霊様のおかげです」


なるほど亜人にとって精霊は自分の魔力コントロールを補助してくれる存在なのか・・・というか精霊?なんか点と点が繋がりそうなんだが。


「ガウスさん、ルヌプは精霊を封印具に封じ込めて兵器を開発しています。あなた達はこの事について何か知っていますか」


俺がその質問をした瞬間ガウスは少し強張った表情をして俺の後ろで聞いているノバを見た。どうやらノバの正体には気づいているみたいだな。


そしてガウスは重い口を開けるように答えた。


「はい、あの封印兵器を作ったのは我々亜人ですから」

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