21話 自我を持つダンジョンモンスター達
アルラからダンジョンモンスターにも魂が宿ったという事を告げられ、俺は頭を悩ますことになった。
「アルラ、魂は全てのダンジョンモンスターに宿ったのか?」
現在、ダンジョンの1階層から44階層に加え地下ダンジョンの一部も稼働させている。そのため、ダンジョンモンスターはかなり誕生しており今もなおダンジョンモンスターたちは生まれている状態だ。
「いえ、さすがに全てではありませんがざっと100ぐらいはこのダンジョンモンスター達に宿っているはずです。先ほどのゴブリンたちも強者の指示に従っていただけで魂は宿っていません」
100か・・・全体的に見れば少ないが・・・いや、それよりどう対応すべきかだな・・・謀反は無くても、こちらが意図する動きをしないのは厄介だし、今後の運営に支障が出るかもしれない。8階層のオーガ侍たちが5階層に行くみたいに。
「コレはフロアボス総出で対応する必要があるな」
俺は急いでフロアボスたちに連絡を入れて会議室へ召集をかけた。
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「なるほど・・・では、ユノやデューオのようなダンジョンモンスター達が出現し始めコウキ様の意図しない事が起こっているわけですね」
俺はフロアボスたちにダンジョンの現状を伝えた。アルラが女神セフィロトであることは伏せておりエイミィによって判明したことにしてある。
「ああ、ただ今明確に問題が起きているのは5階層だけだ。彼らの対応をどうするかについて話し合いをしたい」
「短期間で5階層のフロアモンスター達を従えるオーガ達ですか・・・なかなかやりますな」
「ユニークモンスターみたいだし、実力はかなりあるんじゃない?」
「グラム、カーツ・・・気楽に言っているがこれはダンジョンにおいて想定外な事であることを理解しているのか?」
グラムとカーツは映し出されるオーガ達を見て感心した様子で言葉を漏らす一方、エドワードは二人に忠告した。
「エドワードの言う通り、8階層のユニークモンスターが5階層にいるのも問題だし、ダンジョンモンスター達をまとめ上げる現状も想定外な状況だ」
「コウキ様はダンジョンモンスター達が反旗を翻すのではないかと心配されているのですか?」
ミーシャの指摘に俺は黙ってしまった。正直考えたくない事であるが何をするか分からない以上断言はできない。
「コウキ様に歯向かうという事は我々の敵という事ですよ」
「なら、俺が5階層に行って奴らを消し炭にしてきましょう」
カルラとリンドは怒りをむき出しで発言する。
「待て待て!確かに何をするか分からないが、歯向かうと決まったわけではない」
正直、力で解決するのは最終手段にしたい。
「んー、デューオ達と同じ魂を持っているならまずは敵意があるか無いかの確認が先決やろうな。もし敵意が無くコウキさんに協力してくれるのであれば衣食住の保証を提供してこちら側に付ける。敵意があるのであれば屈服させるのがええんとちゃいますか?」
ゾアがサラッと提案すると全員が一斉に彼を見た・・・こいつ、一発で解決策言ったんじゃないか?
「確かに・・・こちら側に引き込むのが最善策か。そうと決まれば彼らに会う必要があるな」
「なら、彼らは儂が対応します・・・抵抗してきた場合は、捕縛してでも連れてきますので」
グラムはそう言って5階層へ転移した。
「5階層の方はグラムに任せてと・・・他の皆にも魂が宿ったダンジョンモンスター達の調査を頼む。意思疎通が可能で俺たちの側についてくれるのであれば向こうの要望をなるべく叶えるようにすると伝えてくれ」
『御意!』
さて、いよいよダンジョンモンスターとのご対面だ。
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