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16話 テイマーの初仕事はトイレ掃除

「ほーれ、お前ら水の時間だぞ」


俺の朝のルーティンとしてテイムしたスライムたちにじょうろで水を与えている。スライムは基本雑食というかなんでも食べるが、水分は必要で毎日水を与えなければならない。テイムした5匹のスライムたちは嬉しそうに水を浴びると元気よく跳ねていた。


「なんかトイレ掃除としてテイムしたのにペットとして飼いたくなってきたな。はぁ、このプニプニが癒しを与えてくれるよ」


スライムと聞くとベトベトの粘液とか纏わりついているイメージがあるがこの世界のスライムは見た目は丸く、弾力のあるグミのような感じだ。吸収した水の量で大きさや弾力を調整することが出来るみたいで、あの人をダメにするクッション並の柔らかさにも出来る。


「光輝、初めてのテイムした魔物だから愛着が出るのは分かっているけど目的は忘れないでよ」


俺がスライムたちを撫でていると後ろにいたエイミィはやや冷ややかな目で俺を見ていた。


「分かっているよ、ちゃんと訓練はしたから問題ないよ。お前たち整列!」


俺が号令をかけるとスライムたちは一列に並ぶ。始めは号令すらあまり聞かなかったが今では一声で従ってくれる。


「へぇ、随分と従うようになったのね」

「まあな、毎日世話をしていたら【テイムスキル】がIIに上がっていたし、おかげでスライムたちもだいぶスムーズに指示できるようになったんだ」


ついでにスライムたちがどんなことが出来るかもステータス画面で見れるから指示が出しやすい。


「それじゃさっそく作業しますか。エイミィはここでダンジョンの監視を頼む」

「ええ、あなたの成長とこの子たちの仕事ぶりを見させてもらうね」


俺はそう言ってダンジョンへ移動した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「よし、問題なくダンジョンの中に移動できたな」


辺りを確認して問題なく目的地であるトイレの前に転移できた。事前に挑戦者がいないのを確認し、誰も来られないように壁を作って入れないようにしてあるから今は俺とスライムたちしかいない。


「しかし、作ってからそんなに経過していないのにこれは酷いな」


トイレの中を確認すると異臭が脳天を貫いた。


「こりゃ芳香剤とか用意した方がいいな。ミーシャなら作れそうだが、まあまずは掃除だお前たち打ち合わせ通りやるぞ!」


俺が指示した瞬間、スライムたちは一斉に汚れたトイレに飛び掛かる。そしてみるみるトイレや壁にこびり付いた汚れが剥がれてスライムの中で溶けていった。


「よし汚れは問題なく取れているな。それじゃ次も頼むぞ」


スライムたちは頷くと次々とトイレ掃除を済ませていく。そしてほんの10分程度で汚れていたトイレは新品同然のように輝きを取り戻していた。


「掃除は終わったがまだ異臭は残っているな、これはどうしようか」


トイレは新品同然になっているがまだ空気中には異臭が漂っていた。やはり何か臭い対策は必要だな。


俺がそんなことを考えているとスライムたちは一斉にトイレに向かって何か液体を吹きかけた。


「お前たち何をやって・・・あれ?臭いが消えた?というか何をしたんだお前たち?」


俺はすぐさまスライムたちのステータスを確認すると新しい【スキル】が追加されているのを発見した。


「【調合スキルI】・・・もしかしてこれで芳香剤を作ったのか?」


俺の問いに応えるかのようにスライムたちは飛び跳ねた。どうやら今まで吸収したもので消臭剤を調合したみたいだ。そういえば、果実とかも色々と食べていたし臭いけしの成分はそろっていたわけか。


そのうち柑橘系やミントの芳香剤とか生み出せそうだな。


「よし掃除完了!お疲れ様、後でメリアスの作物をあげるからな」


それを聞いたスライムたちは喜びを表すように跳ねていく。


「知力が低いって言われているけど俺が言っていることをちゃんと理解しているみたいだよな。そのうち人語まで話せるようになったりして」


そんな期待を持ちながら俺たちは作業場へと戻った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ただいま、問題なく掃除できたよ」

「おかえり、ここで見ていたけどちゃんと指示出せていたね」

「ああ、今後は俺の指示が無くても定期的にトイレ掃除を出来るようにすれば問題ないな。しかもほら、スライムたちが【調合スキルI】を取得したんだぜ、これで臭いの問題も解決だ」

「凄いじゃない!スライムみたいに知能が低い魔物が【スキル】を手にするのは稀なのに、テイムしたら違うのかしら?」

「それは今後調べればいいさ、とりあえず今後はスライムを増やして掃除できる範囲を増やす方針でいいかな。流石に5匹だけじゃ10階層だけでもきついし」


その後、育成されたスライムたちは定期的にトイレに現れては掃除を行いダンジョンにとって必要不可欠な存在となった。

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