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居候のポンコツ魔王がダメ過ぎる  作者: くりゅ~ぐ


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第16話 絶世の美少女ロリ魔王 調子にのる


部屋の空気が微妙だ。気のせいかドヨーンとしてるぞ。うん、現実から目を背けていても、現状は改善しない。


「お前…… 益々目が妖しくなってきておるのじゃが。えっ? わらわ純潔を散らされるの?」


「そんな訳無いだろ! 落ち着け俺。抗え俺。目の前に居るのは魔王だ。そうだ、ポンコツ魔王のアレクシアだ。はっ! 又名前で呼んでしまった……」


家の中でアレクシアと名前呼び何ぞ普段はしないのに、つい呼んでしまう。やっぱあの神、俺に色々といらん事をしてるな……。


「おい、お前もうわらわに近寄るなよ、流石にシャレにならぬぞ。その方がお互いの為じゃ」


「分かってる。近寄ったらヤバイな…… お前の可愛さと愛らしさにヤラれそうだ。お前も近寄るなよ、お前みたいな可愛い天使が、美少女が側に居たら抱きしめてしまいたくなる」


「くっ…… コレがコヤツの本心では無いと分かってはおるが、恥ずかしさと嬉しさが湧いてしまう…… 褒められて女としての喜びが……」


「お前チョロいな。だがそんなチョロいアレクシアが可愛くて堪らない。恥ずかしさで照れるお前が愛おしい。嬉しさで喜ぶお前が…… アレクシアが尊すぎてヤバい……」


「お前! クゥ~…… ダメじゃ、わらわ何か疲れた…… 今日はもう寝る……」


珍しい。コイツがこんなに早寝するとは、明日雪でも降るんじゃないか? まだ日付は変わっていないし、それ所かかなり早い時間だぞ。

しかしそうか、もう寝るのか……。


「おい、寝るんなら一緒に寝るか?」


「お前! バカか! アホな事を抜かすな。おい、お前まさかとは思うが、まさか夜這いに来たりしないよな? わらわ今日は部屋の鍵を掛けて寝るからな。来ても無駄じゃぞ」


「・・・」


「お前黙るなよ、不安になるであろうが。悠莉、本当に止めろよ、フリとかで無く真剣に言っておるからな。わらわ信じておるからな、お前の事を信じておるからな。フリでは無く本気じゃからな」


「・・・」


「だから黙るなってば。なぁ、わらわ本当の本当に不安なんじゃが。大丈夫じゃよな? なぁ、何か言ってくれよ悠莉……」


「大丈夫」


「なぁ、わらわを妖しい目で見て来ても説得力が皆無なのじゃが、なぁ、わらわを、わらわの全身を舐めるように見て来ても説得力が全く無いのじゃが。だ 大丈夫じゃよな?」


~~~


「う~~ あんまり眠れなかった…… 何か眠い。寝たのに眠気が取れておらん」


「アレクシアおはよう。今日も可愛いな」


「くっ…… やはり昨日の事は夢では無かったか。夢なら、夢ならどれほど良かったか……」


「アレクシア、おはようのキスはしてくれないのか?」


「も~う…… 朝から嫌な現実を見せられてるなぁ。頼むから夢であってくれよ……」


「何だよ、何時もはしてくれてるだろ?」


「そんな事した事無いし、お前に言われた事も只の一度も無いわ。ハァ……」


うーん、朝から可愛いな。起き抜けなのにいきなり疲れてる顔も良いもんだ。寝ぼけ眼も愛らしい。


・・・・・・いやいや! 何でだよ、何でなんだよ? 今素で、普通に、心から思ってしまったぞ。一晩経ったら状態悪化が進行してるじゃないか。マズイ、非常にマズイぞ。状態、状況が悪化している……。


自分の感情が昨日の晩よりおかしくなっている。感情のコントロール? 抑えが利かない。ヤバイぞコレは……。


「あの神め…… やって良い事と悪い事の区別も付かぬのか…… こっちはちっとも面白く無いし、ちっとも笑えぬぞ……」


「ん? 何か言った?」


「いや、独り言じゃ、気にするな」


「・・・」


「又見て来ておる……」


何故だ、何故コイツから目を離せ無い。どうしても見てしまう。見るつもりは無いのに、何故か、何故かどうしても見てしまう。


「朝飯にしよう、フルーツヨーグルト作ったぞ。パン焼くから待っててくれ」


「何かわらわ今日は、いまいち食欲が無いのじゃが……」


「ならフルーツヨーグルトだけでも食べろ。何ならアーンして食べさせてやろうか?」


「いや、いい。自分で食べられるから……」


「そうか? なら俺に出来る事は何かあるか?」


「ならお小遣いくれ」


「お前なぁ、流石にそれはどうなんだ? 今月の小遣いはもう渡しただろ。それはダメ」


「わーい♪ 千円貰った~♪ 返せと言ってももう返さぬからな」


はっ? ちょっと待て、俺は無意識の内に財布を取り出し、臨時小遣いを渡してしまったのか? えっ? 今俺は無意識の内にしてしまった? 何故だ?


「お前…… 渡すつもりは無かったのに。くっ…… お前の可愛さについ渡してしまったのか? 返せとは言わん、だがま…… アレクシア、それはどうなんだ? くっ、たった千円で喜びやがって…… 可愛いなぁ。とりあえず抱きしめさせろ」


「抱きしめさせる訳無かろう。そうじゃった、つい喜んでしまったが、状況は昨日の夜と全く変わって無かったんじゃった……。はぁ…… 今日からどうしたらエエんじゃ……」


「それは俺のセリフだ。小遣いを追加で渡す気など全く無かったのに、つい渡してしまった。イカンぞコレは。普段ならやらない事を、絶対やらない事をしてしまった。アレクシアを甘やかしてしまった。ダメだ、俺はこのまま甘やかしてしまいそうだ」


ん~? さっきまで困った顔してたのに、何故突然コイツは笑顔になったんだ? コレ、笑顔って言うより、悪い顔してないか? 悪巧み? 何か悪戯を思い付いた顔だぞ? ダメだ、俺はコレすらも可愛いと思ってしまっている。末期だ……。


それにしてもコイツは何を考えているんだ? なーんか嫌な予感がするんだけど、気のせいか?


「なぁなぁ悠莉、わらわ今日の晩御飯、お寿司食べたいのじゃが」


「いや、今日の夕飯は麻婆豆腐にするって言ってただろ? 昨日の昼に買い物に行った時に言ったじゃないか」


「でもぉ、わらわお寿司が食べたいな♪ ダメか? 悠莉? わらわの、お ね が い♪ なぁダメ~?」


「くっ…… そんな可愛らしい顔して言われたら、ダメとは言えないじゃないか。卑怯だぞアレクシア、麻婆豆腐…… 寿司にしたら良いんだろ、くそっ、可愛いさに屈服してしまった……」


「やったぁ。それとわらわ、タルトタタンが食べたい。ポンヌフのタルトタタンが食べたいなぁ」


「あそこ遠いんだけど……」


「悠莉~ お願い~ なぁ、わらわ~ ポンヌフのぉ~ タルトタタンがぁ~ 食べたいの……」


「くっ…… この絶世の美少女めが…… 買ってきたら良いんだろ? 買って来る……」


コ コイツ…… 俺が嫌と言わないと思って調子にノリやがってからに。だが、だが…… こんなに可愛いロリに言われたら嫌なんて言える訳無いだろ。くっそ~ チューして~ぇ。


「わらわぁ、桃も食べたいなぁ。桃をカットしたのとぉ~ 後、ピーチメルバも食べたいなぁ。悠莉、わらわに作って」


「作る……。ついでに子作りもする……」


「何言ってんのお前は? しれーっとえげつない事言うなよな。いかぬ、気を付けねばわらわ大変な事になってしまうぞ……」


ダメだ、コイツの魅力的な…… 全てが魅力的過ぎて、全てを受け入れてしまった。あの可愛らしい唇から発せられる言葉が心地好く、まるで魅了されたかの様だ。


・・・後で桃とタルトタタン買いに行かなきゃ。ポンヌフ遠いんだよなぁ…… 飯食ったら即買いに行かないと昼飯に間に合わない。

車、燃料を入れに行かなきゃならないな。昼飯作れるかな? 買って来なきゃいけないかも? いや、朝飯食って直ぐ家を出て買いに行けば間に合うか。よし、予定通り焼きナスと、ササミのチーズカツレツ風にしよう。


「なぁなぁ悠莉、わらわお昼ご飯ピザ食べたいんじゃが? ピザにして~?」


「いや、昼はもう決めてるんだけど」


「悠莉、ダメ?」


コイツ上目遣いで……。あざとい、実にあざとい。普段ならふざけんなの一言で済むんだけど、こんな可愛いく、愛らしく、可愛らしく言われたら拒否出来ないじゃ無いか。

今日の昼も夜もメニューは決めてたのに。それなのに、それなのに……。


「分かった……、昼はピザで夜は寿司にする。寿司は出前か? それとも食うに行くの?」


「やったぁー♪ お寿司は出前が良い、何時ものお寿司屋のな。トロ鉄火と、後は何にしよう? あっ、ピザはダミノのな、ピザは何にしようかなぁ、チーズ増量で……」


ピザは買い物に行く前に、近所のトコで予約しておくか。ついでだ、そうだついでだ。五十枚位頼んでおこう、そしてアイテムボックスの中に入れて、異世界に又飛ばされた時用のストックにすれば良いんだ。だから仕方ないんだ、そう思おう……、それにしても……。


「・・・」


「おい、又わらわを見つめおって。怖いもの見たさでは無いが、一応聞いておく。今何を考えておる?」


「いや…… 可愛いなぁって思って。それとその可愛らしいお耳に息をフッと、掛けたいと思ってるだけだよ」


「お前何を言ってんの! なぁ? 耳に息を掛けたいでは無いわ、やるなよ、フリとかでは無く、本当にやるなよ」


「じゃあ、お耳を、耳たぶハムハム……」


「じゃあでは無いわ! お前怖いわ。コレさえなければ……。何が耳たぶをハムハムじゃ……」


「別に良いだろ? 良いか、お前の耳は俺の物、俺の耳はお前の物だ」


「なぁ、それってどこぞの青タヌキの奴に出てくる、ガキ大将の口癖の元ネタになった奴じゃよなぁ? アレって確かシェー何とかって奴の、ジュリアスシーザーか何かのセリフが元ネタだった気が……?」


「お前何でそんな事知ってんだよ? アレの元ネタ何てあったんだ? 初めて聞いたぞ。アレクシア、お前可愛いだけじゃ無く物知りだな。どれ、その話を俺のお膝に乗ってもっと詳しく教えておくれ」


「おくれでは無いわ。何が膝に乗ってじゃ。そんな事したら又昨日の晩の繰り返しになってしまうでは無いか。油断も隙も無いのう」


「チッ……」


「チッ、では無いわ。一瞬素直に頷きかけたわらわもわらわじゃが、お前も大概じゃな……」


くっそー 引っ掛からなかったか。一瞬イケるかと思ったがダメか。かなり警戒してやがるな。


それにしても…… 我ながら何でそんな事をするのかって、全く疑問に思わなくなって来たぞ。ちょっと、いや、かなりマズイ状況だ。俺これからどうなるの? どうしちゃったんだよ俺は? あの神め、本当にいらん事しやがって。


だが一応はマズイ状態だって自覚はまだあるし、かなり遅いが疑問には思えてるから、まだ大丈夫なはずだ。

だけどコレが一切疑問にも、そして違和感すら感じなくなった時は、もう終わりだな……。ヤダなぁ、何て嫌な未来予想図だ。ため息しか出ないよ。

とは言え、今は仕方ないしどうしようもない、とりあえず飯食って、さっさとやる事を済ませて、ポンヌフに買いに行かなきゃ。何なんだかなぁ……。


~~~


「・・・」


「おー、帰って来たか」


この可愛子ちゃんめ…… 飯前だって言うのに、ポテチにチョコにチョコ菓子その他諸々のお菓子を喰らいやがって。しかもポテチ二袋にチョコ菓子はファミリーパックを完食か。ナイフォートのファミリーパック完食か? イレブンセブンの究極柿の種の大入りの方も完食か? 駄菓子も諸々食い散らかしやがって…… ゴミもそのままか?


「おいコラ、アレクシア。お前昼飯前に……」


「いや~ ついな、エヘ♪」


くっコイツ、口元にお菓子の食べかすが、食べかすがくっついて…… 可愛いなぁ……。

こんなに可愛いと怒れないじゃないか、可愛すぎて怒れない、俺は怒れないよ!


「控えろよ……」


俺にはこれが精一杯だよ……。


「分かっておる。なぁピザは?」


「アイテムボックスの中に入れて来た。昼間だし、人通りが多かったから後部トランクから入れるのはまだ良いけど、後部座席からコッソリと入れるの結構大変だったよ」


「うむ、ご苦労ご苦労」


何がご苦労だよ? 何様だ? だけど、だけど怒れない。だってコイツ、可愛いんだもの! 何で、何で、何でこんな感情に…… 何で……。


「寿司は大将に電話して、夕方取りに行く。ついでにピザもダミノ以外のトコも、近所にある五~六店に同じ位、時間予約注文したから、後で寿司を取りに行く時に、一緒に取りに行ける様に時間差で予約注文したから。一緒に行くか?」


「いや、お前どんだけ注文しておるんじゃ?」


呆れ顔すらも可愛い。しかも愛らしい。コレは、こう思う感情は本当にヤバイぞ。だがコイツを可愛いく思う感情が、愛らしく思う感情が抑えられない。マズイな……。


「ピサを各店舗で六十枚位に、サイドメニューを山ほど。それと大将の寿司屋で、特上と上と並、それとトロ鉄火と鉄火巻きを七十づつに、助六と河童巻きと中トロ鉄火を五十づつ? だったかな? 後はエビの握りとか、玉子の握り、ウニ軍艦や、イクラ軍艦も五十人前に…… 諸々だな。あっ、残り物で作った大将オリジナルの寿司折も、ネタがあるだけ作って貰う様に言ってる。俺達が夜食う分は寿司桶に入れて貰って、それ以外は折り詰めに、寿司折に一人前づつとか、一部は二人前とか三人前の寿司折に入れて貰う様に言った」


「どんだけじゃ…… 貯めグセここに際まれりじゃな。悠莉、お前アイテムボックスに食糧を始め、山ほどあるじゃろ? まだ買うか?」


「何を言ってんだ? 今回の事で分かっただろ? あの神は面白そうって理由で、俺達をどっかの世界…… 異世界に飛ばす可能性大なんだぞ、なら備えておかなきゃ。今回の件で良ーく分かったよ、これから購入頻度を更に上げて買っていく。それより一緒に受け取りに行くか? 一人じゃ大変なんだよ。ついでに何か買ってやるが?」


「いや、いい。外に出るの面倒じゃし、第一お前と密室に二人きりになったら、何をされるか分からんからな。わらわの貞操が危険が危ないから、わらわお留守番しておく」


「ふざけんな、貞操の危険? 危ない? 俺はやっても精々手を繋ぐ位しかしないわ!」


「も~う! 絶対留守番しておく」


何だよ、ちょっと、そう、ほんの少し恋人繋ぎするだけじゃないか、それなのに人を危険人物扱いしやがって。


「チッ……」


「チッ、では無いわチッでは。お前隙あらばわらわと…… その…… ス スキンシップ取ろうとするよな? 何なんじゃ……」


「そんなもんお前と、ま…… アレクシアと触れあいたいからに決まってるだろ! 一緒に行けないか…… 仕方ないとりあえずヘソねぶらせろ」


「お前何なの? なぁ? そんな事言うなよ」


「俺だって言いたく無いよ。でも、でも勝手に口から出て来るんだ。思ってても、言ったらダメだって分かってるのに、分かってるのに、想いを口に出さずに居られないんだよ!」


何がヘソねぶらせろだ? クソ! 俺、今まで生きてきて、こんな事言った事無いのに…… 何で、何でこんな事言わなきゃならないんだ? でも…… ねぶりたいと思って、いや、想ってしまうんだ。何でこんなアホな事を言わなければらない……。


「そ、そうか…… まぁエエわい、ピザ食べようではないか」


「そうだな。なぁ、アレクシア、俺のお膝に乗って一緒に食おうか?」


「食う訳無かろう……。さっきもわらわ言ったぞ? 大丈夫かコレ? わらわ本当に純潔を散らされないか? わらわ純潔を奪われたりせぬよな?」


確かに子作りすれば、結果的に純潔を散らす事になるか……。いや、おい! 何を考えてんだ俺は? しかも考えるだけで無く、それを口に出してしまってるぞ。何でコイツと子作りしなければならない? ダメだ思考が堂々巡りになってる。本当に今のこの状況は厄介だな……。


~~~


「なぁお寿司美味しかったな、トロ鉄火最高じゃったわ。それと特上も美味しかった」


「そうだな」


コイツはトロ鉄火が大好きだもんな。それとネギトロ巻き、これもコイツは大好きだ。

それにしても食い過ぎて腹がパンパンじゃないか、何か妊娠してるみたいだな……。そらあんだけ食ったらそうなるか。


「・・・」


「なぁ、何でわらわのお腹をガン見しておる?」


「いや、別に……」


「なぁ、その言い方じゃと逆に気になるんじゃが? 何か良からぬ事を考えておらぬか?」


「気のせいだろ?」


只単に俺の子を宿したらそうなるのかと思っただけの事。だが言わないし、言えない。これ以上警戒されたらもう、スキンシップが取れなくなるからな。うん、こんな気持ち悪い事を何の違和感も無く、そう思える自分自身がとっても気持ち悪い。

そしてそうなりたいと、心から思ってる事がヤバイ。何とかならんのコレ?


「あんまり見るでない。それはそうと、わらわ新しい服が欲しいんじゃが?」


「別に良いけど」


と言う事はお出かけか。コイツは服は実店舗で直に見て、試着したい派だからな。

服か……、服だけじゃ無く、靴とかカバンとか帽子や小物類もだろうな。別にそれ位ならこうなる前であろうとも、普通に買ってやるし、買ってやってたのに、何でわざわざ言うんだ?


「服とか靴とかカバンに、小物類な。あっ! 帽子も新しいのが欲しい」


うん、だから分かってる。いちいち言わずとも、服を買いに行ったら何時もそうだからな。

多分何時も行くゴスロリの専門店だろうが、全く問題無い。少々服選びに時間が掛かるが、今の俺ならむしろデート気分で過ごす事が出来る。

前の俺なら時間掛け過ぎだって、早くしろとしか思わなかったが、今なら素敵時間でしかない。


「それとな、わらわぁ、新しいパソコンが欲しいなぁ~ 何かぁ~、良さげなのが出たのじゃ。だけどちょ~っと高いんじゃな……」


「なぁ、お前に買ってやったパソコン、まだまだ使えるよな? しかも去年買ってやったの、最新のやつなんだが」


「でも~ 一年経ったら~ スペック的に~ 更に良いのが~ 販売される何て~ 当たり前の事じゃし~ ダメかの?」


コ コイツは…… 又かよ? 又上目遣いでおねだりか? そうやれば俺が買ってやるって思ってんのか? 思ってんだろうなぁ……。

そしてその考えは間違ってはいない。何故なら買ってあげようかなって、今思ってるもの。


くそっ、良いようにコイツに、アレクシアにヤラれている……。だがコイツが可愛くて可愛くて仕方ない。可愛くて、可愛すぎて、買ってあげたくなってしまう……。


「それとな、わらわ~ お小遣いの~ 増額して欲しいって、前から言ってたけど、毎月のお小遣い増額して~♪ わらわの、お ね が い♪」


「くっ…… どうせ無駄遣いするだけなのに…… それなのに、それなのに…… わか『二十四時間期間限定~ サービス期間終了~ さぁどうしますか? アナタはこのままロリコンのまま、人生を歩みますか? それとも元のアナタに戻りますか? 尚、このままである場合、ロリコンだけで無く、アレクシア・ヘルクスに対する庇護欲と、愛情、及び、ロリアレクシアちゃん特化の恋心と、愛しさと、想いも付与されたままになります。さぁ、アナタはどうしますか? 元のアナタに戻りますか? それとも期間限定を解除し、この状態、気持ち感情をこれから通常の物としますか? さあどっち?』っ……。ん?」


「「・・・」」


『さぁどっち?』


「神、アンタか? おっ、今、何かあの変なのがスッと抜けた気がするぞ。今俺、もしかして元に戻ってる? 良し! 戻る戻る! 元の俺に戻る! 我ながらあんなロリコン野郎何て嫌だ! 神よ、俺は元に戻る、戻してくれ、頼む! この一日最悪だった。俺は元の俺に戻るぞ!」


『キャンセルは出来ませんが宜しいですか?』


「一応言っておくが、元の俺は昨日のアンタのあの声があった前、声によって変になる前だからな。ロリコンだとか、変な感情とか、魅了に掛けられた様なあの状態では無い、元の俺だぞ。しょーもない言葉遊びは無しの、元の俺だからな。元の俺に戻る!」


『了解です。元のアナタに戻します。アナタ本当に慎重ね、短い時間でしたが十分楽しめましたから大丈夫。そんな言葉遊びはしません。では解除します』


「おっ! よっしゃ~! 光ったぞ、昨日の光と同じだ、魔王…… 良し、魔王を見てもアレクシアって言いたく無くなってるぞ。魔王…… 良し良し、コイツを見てもちんちくりんにしか見えないし、思えない。うん、只のポンコツ魔王にしか見えないし、思えない。ヒャッハー、ロリ? そんなもんより大人の女だ! ペッタンコの胸? そんな貧乳興味無いわ! 魔王? このポンコツ…… 散々調子にノリやがって、人をパシりにしやがったな? それに小遣い増額? ふざけんな、お前どうせ小遣い増やしても無駄遣いするだけだろ? ダメに決まってるだろ。コイツ…… 飯前にお菓子食い散らかして、あげく片付けもせず散らかし放題。ちゃんと片付けろ」


あー、やっと言いたい事が言える。思っててもなーんか口には出せなかったんだよなぁ。

はぁ…… 一時はどうなるかと思ったよ。元に戻って良かった良かった。


「なぁなぁ悠莉? わ、わらわ悠莉のお膝に乗ってあげても良いぞ」


「はぁ? お前の汚いケツ何ぞ膝に乗せるか! 大体だな、ガキは体温が高いから暑苦しいんだよ。はぁ~ 良かった、元に戻って本当に良かった」


「あの~…… わらわ新しいパソコンを……」


「買いません。去年買ったパソコンも良いやつだろ? それにまだまだ新しいし、無駄な物は買わん。今使ってるパソコンを大事に使え」


買う訳無いだろ。しかし危なかった…… 後少し遅かったら買ってやってたな。

それだけじゃ無い、小遣いも増額してたはずだ。本当に際どいタイミングだったな。


『お楽しみ頂けた様で。それでは又……』


「お楽しみ頂けて無いから。神よ、マジで勘弁して下さい。アンタ面白そうだからってこんな事しないでくれよ」


『サービスサービス~』


「もう!」


何がサービスだよ? 本当に勘弁してくれよ……。


「なぁ…… もしかして服もダメなのかの?」


「ん? 服は良いよ。それ位だったら買ってやる。要る物だし別に良いよ」


「本当か? 服だけでなく、靴とか帽子とかカバンとか小物は?」


「だから別に良いってば。何時もの事だし、買っても数十万分だろ? そん位買ってやる」


「本当か? やった~♪」


コイツだけは……。本当チョロいよな? しかし今回は本当にヤバかった。もうあんな事はゴメンだ、勘弁して欲しい。

ここ一年程平穏だったから、少し気を抜いてしまって居たな。かと言って、気を付けていればどうにかなる物では無いんだけど……。


「夏服で欲しいやつがあったんじゃ、ネットでは良さげに見えたが、実物はどうなんじゃろうな?」


「・・・」


コイツまさかもう忘れてるのかな? 多分忘れてるんだろうなぁ。この二十四時間の出来事を。


まぁ良い、あんな事は俺も忘れたい。だから今はコイツのポンコツ具合は悪くない。


うん、何か疲れたわ。今日は早く寝よう。


「楽しみじゃなぁ♪」


「・・・」


ハァ…… お前が楽しそうで何よりだよ。


明日も投稿します。

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