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じつはわたし……。(わりと大きめサイズの告白です)

作者: ソウ マチ

 エッセイを読んでくださっている愛する読者様の中で、わかる方にはすでにバレていると思いますけれど、まったく想像してなかった方もいらっしゃるでしょうけれど私、うつ病でした(苦笑)。


ワタシの作風をご存じの方なら驚くかもしれませんし、何よりリアルで知り合いの方は驚天動地だと思います。「いつも明るくて楽しそうなソウ マチ」が一般的な認識で、ウツとは真逆のタイプですから。

別に明るい自分を演じているのではないのですけれど、明るくて陽気なウツもいるのですよ……。ww


ウツは完治するもんでもないので過去形で言っても現在進行形なのですけれど、今はご機嫌さんで暮らしているので過去形でお話します。


今日、皆さまへお伝えしたいのは「自殺すると後悔します」ということです。どうして生きてる私がそんなことを知っているかと申しますと、かなりヤバイところまで行ったからです。ww


皆さまはゲートキーパーという言葉をご存じでしょうか?

自殺しそうな方に気づいて、適切な対応をして自殺を防止する人の呼称です。以前に相談員をしていましたからゲートキーパーの講習は複数回受けていますし、相談のお仕事で自殺を考えている方の相談にのったことも複数回あります。


その時の経験から言わせてもらっていいですか?


ご自身に元気がない時、自殺願望を抱えている方の相談に乗るのは危険です! 速やかに専門機関(メンタルの病院や自殺防止機関)をすすめて、心や身体の距離を離してください! 元気がない時に相談にのると気持ちが引っ張られて死にたくなってくるのですよ! これは危険です! あなたにも危険ですし、すでに死にたい気持ちになっている方にトドメを刺す危険性があります! 両者のためにも「そんなに辛いならメンタルの病院を受診してみたら?」とお伝えして専門家に任せて、あなたは安全な場所にいてください!!


ちなみに初めて自殺相談を受けた時はショックで3日寝込みました(苦笑)。それくらい自殺相談はしんどいです! 自分のメンタルが健康でないと、あっという間に自分が壊れてしまいます。私は自殺相談を受けるようになってから、本気で自分のメンタルの安定に全力を尽くすようになりました! 相談にのる私が揺れていたら自殺者が出ますから!! おかげで今は安定しています(たぶんww)。


相談を何度も受けるうちにいろいろな対処法もわかってきました。まずは本気で自殺したいかどうかの見極めです。そうは言っても発作的に自殺する方もいるので万全ではありませんけれど、ある程度わかるようになった。


ここで書くとウッカリ自殺しちゃう人が出るかもなので詳細は書きませんけれど、本気で自殺したい人と周囲の注目を浴びたくて自殺をほのめかす人は違います。そして私は本気で自殺したいタイプでした。今、思うと。


私がガチで自殺しようとしたのは、ずいぶんと前の話です。そうは言っても複数回やらかしているので、そんなに昔の話じゃないのもありますけれど(苦笑)。今日は一番ヤバかった時のお話をします。そしてあなた様が「自殺はやめておこう」そう思ってくださったら私も救われます。


その時の私はロープで首を吊ろうとしていました。していましたと言うか、正確には「しました」です。

首にロープを巻き付けて、足元にあった踏み台を蹴っ飛ばした。フツーなら、完全に終わるコースです。

ロープが首に食い込んで血流が止まるのがわかりました。これでやっと死ねる。やっと楽になれる。

その時の私は死ぬ怖さよりも、すべてを終わりにできる安堵感でいっぱいでした。

死んだら地獄へ落とされるなんて言いますけれど、今の状態より地獄のほうが楽だと思うくらい思いつめていたので、死ぬ恐怖なんて簡単に乗り越えることができた。


さらにロープが食い込んで顔がパンパンに腫れた瞬間…………、



















「死にたくない!!」身体中の細胞が絶叫しました!!

いま調べてみたら、人間の細胞は60兆個あるらしいです。世界人口の約10倍くらい? その細胞の一つひとつが「死にたくない!」そう絶叫したのですから、身体中が「死にたくない!」で満たされました!

その時まで細胞がしゃべるなんて知りませんでしたから、私はびっくりしました! 細胞の「死にたくない!」は像を結んで一つになって私の気持ちとなって固まりました!


「死にたくない!!」


そう思った瞬間、なぜかロープが切れたんです。そして私は地面に落ちて生きている喜びに包まれました。良かった! 死なずに済んだ!! 数秒前まで本気で死にたいと思っていたのに、死にたい気持ちはすっかり消えていました。ww


あの時の「死にたくない!」は本能的なモノだと思います。有無を言わせない強さがあった。だから人間は死にたいと思って死のうとしても、最後の瞬間はものすごく後悔すると知りました。まさに死ぬほど後悔するので、自殺はしないほうがいいですよ……。


個人的な経験なので上手くいく保証はできませんけれど、お役に立てるかもしれないウツ改善のいくつかの知見を。


・身体は冷やさない。体温が下がると自動的にテンションも下がります。私が死にたくなるのは冬が多いです。おそらく日光に当たらず寒い日が続くと死にたくなるらしい(苦笑)。だから腹巻やマフラーやレッグウォーマーやカイロや高機能な暖かい服を着て、全力で身体を温めます!! できるだけ太陽の光を浴びます!


・貧血はヤバイ。重度の貧血だった時、常に死にたい気分でした。鉄剤を服用するようになったら、死にたい気持ちがウソみたいに消えた。ww 後で調べてみたら貧血の症状は、ウツと似ている部分があるそうです。


・考え方のクセを自覚して改善する。これはメンタルでカウンセラーの先生に何年も付き合ってもらって、少しずつ改善できました。悩んでも答えが出ないことで悩んだり、自分勝手な被害妄想で苦しんだり、そういうネガティブな考え方が当たり前だと思っていたのです。それらのクセを指摘してもらって「今の私は無駄な考えで苦しんでいるので、ゲームでもして気分転換をしよう」と思えるようになりました♪


・夜中の考え事は無駄。日が沈んでいる時の悩みは、ハッキリ言って無駄です! 日が沈んでいるとなぜか自動的に悲観的な考え方になってしまう。朝になって思い返して見ると「あれは無駄だったな。いらんコトで悩むより、面白い本でも読んでりゃ良かった!」そう後悔するので、夜中にイヤな考えが浮かんでも「コレ、無駄だから」とわかるようになりました♪ 寝るか本でも読んでたほうが100倍マシです!!


・テンションが上がっている時に調子に乗らない。これはメンタルの先生に教えてもらいました。テンションが上がっている時は気分が良くて、なんでもできそうな気分です☆ そういう時こそおとなしくしておかないと後で反動が来るのです! テンションアゲアゲの時のじっとおとなしくしておくと、反動が少ないので安定した気持ちでいられます。反してアゲアゲだからとアレコレすると、ものすごく落ち込んでツライです。


……私の文章がアゲアゲなのは、いわゆる「ソウ状態」の時に書いていると思われた方がいらっしゃるかもしれませんね……。ちがいます。私の本物のソウ状態は、こんなモンじゃありません(苦笑)。ソウ マチがソウ状態の時にアレコレするとシャレにならんことをやらかすので、ソウ状態の時は世間との関係を断絶してお部屋でおとなしくしています。何回も失敗して学習しました(苦笑)。何をやらかしたかは、またいつか書きます♪ 


ウツになって辛いことはたくさんありましたけれど、良かったこともあります。


死ぬ一歩手前まで行ったので、それなりに度胸がついた。パンツをはかないくらいは平気で公言できるようになった! 死ぬのに比べたら恥をかくなんて平気!! 

辛い方の気持ちが少しはわかるようになった。「あの時の私くらい辛いのかな?」そう考えたら「それはしんどいですねぇ!」と少しは理解できる。


厚顔無恥なワタシですけれど、それでもさすがに自分がウツだと公開するのは迷いがありました。だけどこのエッセイで誰かお一人でも「明日はわからないけど、今日は自殺するのやめておこうかな……?」そう思ってくださったら、ワタシが死にそこねた甲斐があるってもんです!!


生きてりゃイイコトありますよ~! そしてあなた様にイイコトあるように、ワタシはいつでも祈っています☆


追記 このエッセイの内容とあんまり関係ないところで、感想欄が盛り上がっています。www 面白いことになっていますので、感想欄もご覧ください(^∇^)


地球に人が何人いるか、ワタシは知らん。ww

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― 新着の感想 ―
[良い点] ロープ、切れて良かったです……。 感想欄が凄いって意味がよく分かりました…() [一言] 自殺「しようとした」ことはありませんが、私も昔そっちよりの人間で、今も時々やっちゃってますw …
[一言] それはつまり、死にたいと思うと体が拒絶し、まだまだ生きたいと思うと体が死に逝くのでしょうか? 参考になりました。ありがとうございます。
[一言] 鬱ing勢として、ありがたかったです。
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