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エピローグ

   エピローグ


「これで……良かったんでしょうか?」

 ぽつりと呟いたのは、眩い金色の髪に金色の双眸の女。石造りの建物の裏の空間。大きな木に身を預けている。

「良かったんじゃない?」

 そんな声が、返ってくる。木の上から。

「魔眼を受け継いだレクタ族は、二週間に一度は寝込むような病弱な身体しか持てない。それが分かった時点で、レクタ族を存続させる必要はなくなったんだから」

 あっさりとした、声だった。まだ若い、少女と言ってもいいだろう。

「……でも……」

「グダグダ言わない!」

 と、木の上から降りてきた。赤づくめの、少女。

「そもそも、もっと力を入れないと。魔眼を扱えるのが、イリア以外じゃ、あたしとリーゼだけなんて、考えものよ?」

「……不思議ですね」

 ややあって、女がぽつりと洩らす。

「こんなことの為にあなたたちを生み出したんじゃないのに……相談に乗ってもらうなんて」

「ま。予期した通りって訳にはね」

 言って、肩をすくめる少女。

 と、足音が聞こえた。こちらに近寄ってくる。

「ブラック・オニキス。再調整はどう?」

「ええ。今のところ順調です。

 ご迷惑おかけしました。姉様。イリア様」

 言って、一番の古株の姉と、創造主に微笑んだ。その姿は――

 黒尽くめの、身体のラインに沿った衣服がよく似合う、長いストレートな黒髪と黒い双眸の――若い女だった。


 ただ、晴れ渡った空の下、大地は広がる。遥か上位にある神――慈主神スクーバルの名の下、この地の守護を任された、大地母神イリアの下に。

 レクタの地。そう呼ばれた場所を、聖地として。





この章は、当初あったものに、2008年にブラックオニキスの部分を加筆したものですが……誰もブラックオニキスについて驚いたと言ってくれなかったのが寂しかったです。


一般的すぎましたかねぇ。


なお、病気だからもういい、というような発言がございますので、一言お詫びを。

副島王姫自身、重症の障害者です。福祉なしで生きていけません。

ここでいう病気なのでもういい。は、兵役は就かなくていい。という意味です。

魔眼持ちは、特殊スキルなので前線に出させられますから。

よって障害者差別ではなく、兵士としては生きていけないから普通に暮らせ。という意味だと弁明させてください。


ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。


なお、登場人物が白人(もしくはアジア系)ばかりというご意見には、当時の私が描写をしない故に書かれませんでしたが、普通に褐色の肌の人もいます。リーゼの父も兄も褐色です。


肌の色とかいちいち描写しない!という主義でした。当時。

なので、描写がなく、ティーン、ガーネットのみ描写されて白色系のイメージが残ってしまったということです。


こちらもご不快な思いをさせていまい、誠に申し訳ございません。


豆知識

 ブラックオニキスは、ブラックカルセドニーが正式名称です。

 メノウ、カルセドニー、水晶……どれも組成は同じで、人間が見た目で呼び分けているそうです。



さて、あとはこのサイトの使い方をもうちょっと学んで、新作に取り組みたいと思います!


お付き合いいただきありがとうございました(o^―^o)ニコ


   2022/03/05 副島王姫

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