転生した世界の守り人たち

──そして「勇者大戦」により、世界は一度滅びを迎えた。勇者と呼ばれた者達によって世界に刻まれた傷跡は簡単には癒えないだろう──
（キヨミ・ミズノ著『世界の真実 六章～災厄の傷跡～』より抜粋）

水を湛える青の街・ラズリー。
精霊を見ることができる青年・カイリはこの街で、組合の依頼をこなしながら日々の生計を立てていた。

ある日、彼は狐獣人の少女・サフィに出会う。彼女が持っていた一通の手紙を皮切りに、カイリは彼女と行動を共にすることとなる。サフィは世の中の常識に疎く、組合の依頼をこなす中でしばしば常識とは異なる知識を披露することがあった。

そんな不思議な雰囲気を纏った少女・サフィと、カイリの運命の歯車がかみ合うことで、世界を巻き込んだ物語が廻りだす。