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第5章-6 月の女神タカツキ・リエ

早くダークネスを倒さなければ、ケイの命は後数時間しかない。

ユカリとリエは二人で必死にダークネスを倒す作戦を考えた結果、結論はこうなった。

それは、リエが魔法でユカリの魔力と防御力を強化させ、ユカリが遠距離から魔法で攻撃するという作戦である。

ダークネスの魔法攻撃に耐えるには防御力が必須であり、なんとリエは回復魔法まで使える。




「よし、これで行くわよ。今度こそ負けないわ!」


「もう負けない……”マジックゲート”!」




リエはマジックゲートを使って門を開き、ユカリと一緒に潜った。

その先はもちろん闇の炎で焼き尽くされた街中であり、そこではダークネスが暴れている最中である。

いきなり魔法攻撃されないようにダークネスの視線に注意しながらリエはユカリに補助魔法をかける。




「”マイティガード”! ”マジックパワー”!」




マイティガードは物理防御力と魔法防御力の両方を増加させる効果がある。

それに対してマジックパワーを使った事によりユカリの魔力が更に高く跳ね上がった。

これは鬼に金棒ならぬ、魔女に魔力である。

一気にユカリの戦闘力を高めた所で、ダークネスの背後から魔法攻撃し始めた。




「さあ覚悟なさい……”シャイニングアロー”!」




ユカリは魔力で魔方陣を作り出し、そこから何本もの光の矢を放った。

光の矢は閃光を残しながら凄まじい速度で飛んで行き、ダークネスにクリーンヒットした。

見た感じ明らかに当たっており、大きなダメージを与えられた。

はっきりと感じた痛みにダークネスは痛がりながら後ろを振り向くと、ユカリの姿を見た。




「またお前か! 何度来ようが同じ結果だぜ……ん!?」




ダークネスはユカリの綺麗な脚に注目したのか、語尾に「ん!?」をつけた後は彼女に接近した。

心が奪われたのか、一時的に戦力を失った様子。

これはユカリにとっては大チャンスであり、再びシャイニングアローで攻撃する。


今度は一秒間に光の矢が十本も飛び、総合的にダークネスに大きなダメージを与えられた。

その痛みはダークネスにとっては大きい。

彼も負けないと言わんばかりに反撃しようと魔法を使った。




「お前も死ね! 闇の炎で!」




今度は至近距離からユカリに向かって闇の炎を口から吐いた。

凄まじい勢いでユカリの全身を闇の炎が包み込んだ。

しかし魔法防御力が高いおかげでダメージは雀の涙程度に抑えられた。

これはもはや魔法防御力にも極振りしたと言っても過言ではない。




「フフフ……そんな攻撃私には軽い物よ」


「そんな馬鹿な……」


「ここからは私のターンよ!」




なんと、ユカリはとどめを刺そうと今まで使った事のない強力な魔法を使おうと考え始めた――

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