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第2章-1 屋敷と異世界生活

異世界にある名もなき屋敷の中で、ケイは心地良く眠っていた。

彼が見ている夢の中では、何やら世界観が天国である。

それは、雲の上にある金色の城の中で、ベッドの上でのんびりしているという感じである。


高揚なあまり、ベッドでのほほんとしていた。

窓から空を見ていると、なんだか眠くなってきた。

そのまま下を向いてはうとうとし始めた。

体重が右側にかかり、なんとベッドから落ちた。




「あいたたた……ここは夢の中だよね? 夢の中だから痛みはないはず……」




痛みを確認しながら部屋の中を出ると、近くには金色のドレスを着た女性がいた。

金色のまぶしさのあまりケイは目を半分閉じながらこう言い出した。




「あなたは綺麗ですね」


「さあケイ、夢の中で過ごす時間はもう終わりです。さあ、夢の中から出るのです」


「えっ、ちょっと待って……」




そう言っている間に、ケイは異世界の屋敷で目を覚ました。

すぐ近くには、メイド服を着た青色の少女レム。

彼女は朝食を既に用意していて、ケイを顔を見て笑顔で挨拶する。




「おはようございます。ケイさん。ぐっすり眠られましたか?」


「いやあ~気持ちよく眠られたよ。では、さっそく朝食でもいただくとするか」




ケイは心地良いあまり笑顔になりながら朝食のパンを頬張る。

その後はココアを飲んではサラダを美味しく頂いた。

彼が美味しく朝食を食べる所を見てレムは何だか安心したような表情だった。

なんと、ケイはあっという間に朝食を平らげた。




「ごちそうさま。朝からこんなに美味しい朝食を用意してくれてありがとう! 君はメイドで良かったよ!」


「あらそうですか、ありがとうございます」




レムはそう言った後、朝食を片付けた。

その時ケイはさりげなく部屋を出て図書館へと向かった。

彼は気まぐれであり、気分が変わるとすぐ行動に移したがる癖がある。

図書館に行くと、そこにはタカハシ・ユカリがいた。

彼女は白色のミニスカートを履いていて、足を組んだ状態で小説を読んでいた。


ケイは彼女の下半身に惚れながらも近づいてはこう言い出した。




「ねえユカリ、何を読んでいるんだい?」


「小説よ。私は暇していてから、図書館でゆったり過ごそうかなって思って」


「さて、僕も小説を読むから、近く座っていいかな」


「いいわよ」




近くの本棚から一冊の小説を取り出した後、ケイはユカリの隣の椅子に座って小説を読み始めた。

やはりすぐ近くに同い年の女性がいる事に惚れている状態のままなのか、ひそかにドキドキしている様子。

緊張には弱いのか、それが動きにも現れてしまいそうだが、今は小説を読む事に集中する。

それに対してユカリは目だけを動かしてケイを見つめる。

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