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蒼綺月之想詩  作者: 蒼月夜
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第弐章 十二話『灯る灯り』






ラエル「分かりました…。

お二人を信じます。」


ラエルさんを説得し、共に人質救出に向かう事になった。


《白》「でも、何処に居るか分からないね…。」


辺りは薄暗くなってきている。


その中で廃墟を見渡すと、一室だけ明かりが灯されている。


廃墟だから電気は通っておらず、恐らくランプをいくつも使っているのだろう。


ランプには燃料が要る事、又、数に限りがある為、重要な場所に優先的に置かれる筈。


そして、一番最初に明かりが灯った部屋。



『あの部屋…。』


私がその一室を指差し説明をする。


ラエル「なるほど…。

あの部屋の可能性が高いですね。

大体ボスっていうのは自己中心的な人物が多いですから。」


《白》「なんか分かるけど…。


自己中心的じゃないボスに怒られるよ…。」


ラエル「でもどうやってあの場所まで行きます?

入口には見張りも居ますし、忍び込むにも見取り図もないですし…。」


《白》「おまけに3階だし…。」


ラエル「空でも飛べたらいいんですけどね。」


《白》「そうですよねー、空でも飛べたら…。


!!」


《白》が何かに気付いた様に私から目を剃らす。


『……《白》。


空を飛んであの部屋に突入して。』


《白》「絶対言うと思った!」


『一人で。』


《白》「なんで私だけ!?

2人は!?

覆面帽子とナイトマスターは!?」


『待ってる。』


《白》「どゆこと!?

一緒に来た意味がないじゃん!

私だけ戦うなんて不公平!」


ラエル「俺達も一緒に戦いますよ!」


《白》『ラエルさん…。』


ラエル「睡魔と。」


《白》「廃墟に入って!

って言ってるんです!

此処で待ってるなら寝てても寝てなくても一緒です!

というか、ラエルさん今、眠たいんですか!?」


《白》をからかうのは面白い。



私にもまだ何かを


面白い


と思える感情が残っているのだと確認できる。


ラエルさんも私達との会話の楽しみ方を知ってくれた様で、


それが、蒼月に馴染んできてくれた気がして、


素直に良かったと思える。



早く《蒼》の待ってる家に帰らないと。


皆で。





























『……《白》……私とあの部屋に突入しよう。』












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