表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼綺月之想詩  作者: 蒼月夜
11/39

第弐章 七話『恐怖の形、一瞬の死神』





ああー!

またやってしまった!


どうして私って買い物に行くとこうなんだろう…。


由貴も、


紗希は絶対クレジットカード持たない方がいいね…。


って言ってたし…。




大量の衣服で姿鏡の前で一人ファッションショーをして御満悦だった5分前の私。


我に帰って自己嫌悪の今の私。


っていうか、これお金どうしたんだろ…。


まさか、万引き!?


私、とうとう!?


あー!


どうしよう!


(カチャ!)


どうしようと、部屋を右往左往していたら何かを蹴った。


何だろうと、蹴ったものを見てみる。


そして、変わる気持ちは陰鬱の色。


『私、こんなものも買ったんだ。』


もう二度と見たくないと思っていたもの。


私の世界の日本では、多くの人が滅多に触れる事が出来ないもの。




恐怖の形。








一瞬の死神。








『銃なんて、蒼月に落ちてきてたんだ。』









私の父はいわゆる


そっち系の人


だった。



父は私が幼少の頃から銃の知識を付けさせた。


俺がこういう生き方だから、コイツにも危険が及ぶかもしれん。

何かあった時の護身術だ。


と母には言っていたそうだ。


ホント迷惑。


私は訳も分からず、

小学生の頃には銃の組み立て、弾の装填の仕方、

中学の頃には、組で所有している防音バッチリの建物に連れていかれ射撃の練習をさせられた。




そんな訳も分からず銃の訓練をする日々が



大嫌いだった。




高校になってからは反発し、

絶対行かないからと家を飛び出してはカラオケやファミレスとかで友人と過ごした。



でも、初めて撃った時の衝撃は今でも忘れられない。


よくアニメで主人公が片手でハンドガンを撃っているのを見てたから、大きな音が鳴るんだろう位にしか思ってなかった。


実際撃ってみたら、反動が凄すぎてとてもじゃないけど片手なんて無理だと思った。




だから、今、私は両手でしっかりとグリップを握り、




脚を肩幅と同じ位に広げ、




銃口を向けて[そいつ]に言った。

























『あんた、誰?』











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ