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ルイと言う名前の風俗嬢との別離。

ー木村太郎視点ー 


 俺は、目の前で涙を流しながら告白をしている、ルイの話を、ただ黙って聞いていた。


 本部長との事は少し驚いたが、上手く顔には出さずに話を聞けたと多分思う。


 俺はルイが俺の事を好きでいると言う事を知っていた。

いつか、俺の方からキチンとルイと話をして、この歪な関係を終わらせないとイケナイ。そう思っていた。

だけど、自分の忙しさなんかを理由にして、俺は彼女と話をするのを先伸ばしにして、逃げていた。


 俺から話さなければイケナイ事を、ルイの方から言わせてしまった……


 俺はルイの持つ俺への好意を仕事に利用していたつもりは、一切無い。と思いたいが、どこかでルイに甘えていたのも自覚している。


 だから、ルイが本部長と付き合い、俺から離れて行く事を決めた事を、どこか寂しく思ってしまった。本当は祝福をしなければいけない事なのに。


 それでも、そんな気持ちは微塵も出さず悟られずに、ルイの決めた事を受け入れてやらなければいけない。


 俺はルイに告げる。


 「そっか、ルイはそう決めたんだな、ごめんなもっと早くに俺から言うべき事なのに、ルイに言わせてしまって」

 

 その後、ユキも加わり、色んな話をした。

ルイとの出会いから、最初は仲があまり良くなかった話もした。

一緒に頑張って2号店を立ち上げた時の話もした。


 そんな話をしていく内に、俺の中にあった色んなわだかまりも溶けて消えていた。俺は最後までルイに甘えてしまった。


 そして、なんと。本部長が近くで待機していて、この話が終わるのを待っていると聞かされた。

本部長を今から呼んでもいいか? そう言われた俺は、本部長を呼ぶ事に了承をした。


 5分程で部屋までやって来た本部長は、リビングに入り俺の姿を見付けると即座に、俺の前の床に正座をして座った。


 俺も本部長に釣られる形で思わず、床に正座をしてしまう。

そして、本部長の隣にルイが、俺の隣にユキがそれぞれが床に正座をして座った。


 『代表……いや……木村太郎さん、俺は今日、隣に座る女性と真剣にお付き合いをすると言う事を、貴方に報告する為に来ました、貴方と同じ業界で私も働いています、貴方にとってこちらの女性がどんな存在なのかは、重々承知しています、だからこそ同じ業界の人間として貴方に約束します、必ずこちらの女性を自分の為に利用せずに普通の1人の女性として真剣に愛し、お付き合いすると言う事を』


 本部長の本気の告白を聞いた。本部長は、ルイの事を自分にホレさせて都合良く使う。と言う風俗業界によくある手段の為に利用する事無く、真剣に彼女として付き合っていくと。


 「本部、あっいや、中村さん貴方のルイに対する真剣な思いは、私にちゃんと伝わりました、どうかルイの事をよろしくお願いいたします、そして必ず幸せにしてくれなんて事は望みませんが、幸せにする為の努力を続けて行って下さい」


 そう言い合った後に、俺と本部長は目と目を合わせ、同時に2人で頭を下げ合った。


 そして頭を上げ、本部長とルイの顔をよく見ていた時に、ルイから告げられた。

 

 『木村太郎さん、私は今日この日この時をもって、元キャバ嬢で現デリヘル嬢である【ルイ】と言う名前を捨てて【武田 真実】と言う名前を持つ普通の女の子に戻ります、長い間、ルイの事を気に掛けてくれ、ルイに優しく接してくれ、ルイの為に沢山尽力してくれて、本当にありがとうございました、これからは隣に座る、中村幸一さんと一緒に、普通の女の子として生きて行きます』


 ルイいや……真実の告白は、ルイと言う名前を持つ1人の風俗嬢が居なくなると言う決意表明だ。


 俺は、ルイと言う名前を持つ風俗嬢が消えてしまう寂しさよりも、武田 真実と言う女の子のこれからの人生に、1つでも多くの幸せが訪れる事を心の底から願った……

 

急遽、外伝と言う形で章を作ってしまった。

【ルイ】と言う名前を持った女の子の話は、これで終わり、次からは本編を再開させます。


作者のワガママに付き合ってくださり、ありがとうございました。

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【風俗嬢と呼ばれて……】堕ちたJDの末路
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