表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/16

謝れること

 今回はちょっとだけ真面目な話というか、親になってわかったこと。




 先日のこと、長男が次男とケンカをしていた。

 長男は次男が読んでいた本を無理やり奪ったことが事の発端。


 私は、「まずは無理やり取らないで貸してって言ってみな?」と教えるが、長男は完全無視。

 これくらいは日常茶飯事なので怒りはしなかったが、次の瞬間のこと。

 私に怒られた長男が、次男に八つ当たりををして頭を叩いたのである。


 その時ばかりは、私も一気に沸点を超えてしまった。

 反射的に長男の頬を叩いていた。


「なんで次男に八つ当たりするんだ! 今は関係ないでしょ!」


「…………」


「黙ってないで次男に謝る!」


「うぅ……ごめんなさい。……うわぁぁぁん」


 悪いことと認識してしっかり誤った長男は泣き出した。

 それはそうだろうと思う。

 私が反射的に出した平手打ちは、長男にとってはいきなりのことだったから正直痛かったのだと思います。


 私の平手打ちした手もジンジンと痛みました。


「ぶたれた側は当然痛いが、ぶった方は後悔するほど痛い」


 昔、自分の母親に言われた言葉を瞬間的に思い出しました。


 ごめんなさいとしっかり言えた長男。

 でも私は、長男を叩いてしまったことを謝っていない。


 これではどちらが子供かわからない。

 大人になると、変な意地が出てしまってなかなか謝れない。

 純粋に悪いことは悪いとは言えるが、それは自分を正当化するためにも使ったりする。


 だから私は、泣いている長男に向かって「叩いてごめんなさい」と謝りました。

 長男は涙でいっぱいの目を何度もこすりながら、「いいよ」と言ってくれました。


 今回は親として息子達に教えたつもりでしたが、逆に教えられる形になりました。


【子どもは鏡】


 自分の悪いところはしっかりとその子の目に映っていて、その目に映った自分をいつも見つめながら付き合っていかなくてはいけない。


「謝ること」より「謝れること」が大事なのだと改めて実感しました。



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ