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しか

 ある日のこと――


 仕事が終わって帰ってくるなり長男(4歳)が、とある絵本を持ってきた。


「これ、一緒に読む!」


「あぁ、ア〇パ〇マンのキャラクター図鑑ね! おっけー、着替えるからちょいと待ってな」


 服を脱ぎ、着替えて胡坐を掻いて座るとその上にちょこんと座ってくる。


 一ページ目をめくり、目次を飛ばして3ページ目。


「これは誰かな?」


「ア〇パ〇マン!」


「正解! じゃあこれは?」


「バ〇キ〇マン!」


「調子いいねぇ、正解だ! じゃあこれは?」


「ホキンちゃん!」


「ん? 確かにバ〇キ〇マンといつも一緒に居るから保菌してるかもしれないけど、かわいそうだからしっかり覚えてあげようね。ド〇ンちゃんだよ。 じゃあこっちは?」


「カレー!」


「……。間違ってはいないけど彼も一応ヒーローだから、パンマンは付けてあげようね。えっとこっちの彼は?」


「ショ〇パンモン!」


「モン!? いきなりモンスター化はさすがにひどいな。 ショ〇パンマンだからね! ん~……コレは?」


「カ〇ズンズン!」


「確かに!! 毎回ずんずん押し寄せてくるもんね! でもカ〇ルンルンだからね!!」


 なんか、ちょっとだけ違う。

 そう、ちょっとだけ。


 ここまではまだよかった。

 次のヤツを聞くまでは。


 少し間を置いてから、俺はあるキャラクターを指さす。


「あっ、じゃあこれは誰かな?」


「しか!」


「……ん? もう一回お願い。これは誰かな?」


「しか!」


「しか!? えっ? 鹿? 鹿っ!?」


 何度聞いても長男は「しか!」と元気よく答えてくれました。




 クリー〇パンダちゃんを……

(気になる方は検索してみてね)





 いや、しかって……



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