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妻は天然

 妻は天然である。



 ある日のこと――




「ねぇサトウ、朝ごはん何食べたい?」


「ん~、凝ってても時間かかるから目玉焼きにするか。 俺が焼くよ」


「私が台所に居るし私が焼くよ。 サトウはレタスでもちぎっといて」


「はいよ~」


 妻が目玉焼きを焼き始めて数秒後のこと、妻の友人から一本の電話が。


「妻よ、電話がなっとるぞ。 〇〇さんからだ」


「あ、わかった! 今蓋して蒸らしてるからもうちょっとしたらお皿に取ってね」


「はいよ~」


 で、数分後――


 湯気で中が見えないフライパンの蓋を取り去って俺は絶句する。


 そこにあったのはこんがりおいしそうに焼けた、卵の殻が入っていた。


「…………えっと、卵は?」


 そう。

 肝心な中身の卵さんたちは、キレイな状態で2つ、三角コーナーの中にいらっしゃいました。


「…………」


 私は、何も言わずにそっと、ちぎったレタスの上にこんがり焼けた卵の殻を乗せて出してあげました。



 妻は天然である。


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