聴覚障害者の日常 JR編
この春の引越で、実家から離れた。
実家へ帰省するにはJRで、鈍行乗り継ぎ2時間強かかる。隣県なのだが、鈍行しかない。車でも2時間半くらい。
両親はかなり高齢で、車を手放したので病院への通院のためアタシが連れていっている。母のデパートの買い物に運転手兼荷物持ちとして付き合っている。そのために月に2回は帰省しているんだけど……。2時間半かけて運転する度胸がないので、両親の通院のために買った軽自動車は実家に置いて、JRで行き来している。
実家の最寄は一定時間駅員がいなくて、これがまた面倒なことになってしまう。往復切符を買うとき、最寄駅の次の駅まで買うことがあり、行きは途中下車オッケーなのでそのまま改札機を通れるが、帰りは改札機で止められてしまう。そうすると、インタフォンみたいな機械でやり取りをしなくてはいけなくなる。呼出ボタンをひたすら押してどこかにいる駅員がくるのを待たなくてはいけない。インタフォンでの会話はできないのだから。
また、切符を購入するときもみどりの切符販売機になっていて、こちらはモニター付き。でもでてきたお姉さんはカクカク動画で会話を読むことができない。モニターについていた受話器に「耳が不自由なのですがどうすればよろしいでしょう」というしかない。するとカクカクお姉さんは何かをさがしだしてモニターに向けて見せてくれたのが「しばらくお待ちください。」ほどなく駅員さんがやってきて、駅員さんの筆談とカクカクお姉さんと話しながら販売機の操作をし、やっとのことで購入したのだけど20分くらいかかった…。みどりの窓口で購入は5分もかからない。すごく退行してると思うんだけど、大丈夫なんだろうか。
ITの革新の恩恵をかなり受けていると思ったけど、それが誰に向いているのか心配になってきたよ。誰にでも使えるユニバーサルデザインって大事。設計の皆さんよろしくお願いします。
大きめの駅は問題がなければ改札機はすんなりとおります。無人化の駅の改札機は何故かその駅発の切符でないと通してくれないようです。100キロ超えると途中下車できるので狙ってたんですけどね。