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プロローグ~開幕~

下手な文章で申し訳ありませんが、最後まで読んでいただければありがたいです。

なんとか頻繁に更新したいと思っておりますので、お付き合いいただければありがたいです。

 少年がまどろみから目覚める様に、|瞼〈まぶた〉をゆっくりと開けると夜明け前のような闇が広がっていた。


 辺りに自然光が届いておらず天井は闇に包まれているが、足元には苔のような物から蛍光色の光が出ており、何も見えないほどにはなってはいない。


 ふと話し声のようなザワザワとした音がいたる所から聞こえてくる。


 そんなを今いる場所をあわてて見渡してみると、そこは部屋の端にいる人が小さく見えるほど広い部屋だ。そして丸く輝く光の玉がいたる所に光っており、付近を明るく照らしている。


 そんな光の加減に目が慣れ始めると、そこには映画やアニメでしか見たことないような格好の人物たちが、部屋を中心にほぼ同じ見た目の種族ごとに円形に並び、なにやらひそひそと話をしている光景が目に入ってくるではないか。


 そしてすぐにあることに気が付く、全員が同じ方向を見ていることだ。


 その中心には3mあろうかという人型で、猛禽類の顔と2本の羊のような大きな角が生えている見たこともない黄金の神像が立ち。まるでそこだけスポットライトで照らされているかのように像は光輝いている。

 そしてその像の左手には砂時計のような物を持ち右手には剣を持っている、そこからは荘厳さや圧迫感のようなものを感じ、思わず後ずさりしてしまいそうになる。


 一緒にこの場所に迷い込んだ二人もこの異様な雰囲気で気圧されてしまっているようで、口を開く気配はまったくない。

 そういう自分も、今は何か言う気にはなれないでいた。何か行動しなければならないの、それはわかってるが周りの威圧感に押えつけられているかのようにまったく動くことができないのだ。

 今この場所がどこか、何が起こるかもわからない。そんな状況で口を開く気にはとうていなれなかった。


 そんな半ば茫然とした状況で、こちらへとすぐ近くから若い男の声がかかる。


「君たち見たことない格好みたいですけど、どこからきたのかな?」


 そんなこの緊張感が漂う場所には、まるで不釣り合いな涼しげな声が右の方から聞こえる。


 慌てて右を向くと光球が浮かべている騎士の甲冑を着た女性の隣に、涼しげな薄い金髪にグレーの瞳を持った180cm以上はあろうかという美丈夫だった。体には煌びやかな白金の鎧に、白いマントに何かの模様を刺繍した派手な外套を纏い、それが似合っているというのは整った目鼻立ちのおかげもあるのだろう。


 そんな中世の騎士を思わせる美丈夫が、なぜかこちらに笑いかけてきていた。


「あっと……えっと、その私たちは……」


 その声にこたえたのは俺の友人の一人だった、だがその声はあまりに小さく広い空間に解けるように消えていく。


「ああ、すまない。こちらから名乗るのが礼儀だったね。私の名前は……」


「皆様お待たせいたしました、それでは説明を始めさせていただきたいと思います」


 騎士の格好をした美丈夫の言葉を遮るかのように、広場の中央の像の前から女性の声だと思える声が響き渡る。

 その声は広間の隅々まで届き、まるで頭に直接話しているのではと思えるほど澄み切った声だった。


 声が聞こえた方に視線を移すと、そこには中央の異形の神像の前に優雅に立つ、輝くような金色の瞳に金色の髪を持った異形の角を持つ美女がいた。そして、その体にはまるで星が輝いているのではと思わせる光を放つギリシャの民族衣装を思わせる、布が多く煌びやかなドレスを纏っていた。


 先ほどの言葉を言い終えると同時に、軽くスカート摘み上げ膝を曲げお辞儀の格好を取る。


「……それでは改めまして、ようこそオルガニアの迷宮へ!」






この後数話は序章になっており本編が始まるのは少し先になりますので、我慢して読んでいただけるとありがたいです。


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