1/3
「序章」
どうして
人は生きるんだろう
幸せって
何だろう
何処へ行けば
手に入るんだろう
答えを
ずっと探してた
ずっと…
見つからないから探すのか
探すから見つからないのか
手にしたものは
まるで泡のように
この手の中で消えていく
零れ落ちていく
その度に
傷つくのに
泣くのに
懲りずに求めたもの…
何処へ行けばいい
いつまで歩けばいい
何を探したらいい
わからなくなる
人は…
どうして、生きるの
どうして、生きてるの
誰もが抱えて
何かに問うのだろうか
「愛されたい」と泣く
「必要とされたい」と叫ぶ
心の声は
誰にも届かない
誰にも…
伝わらない…
だから、せめて
「形」を遺したい
生きてきたことを
ちゃんと、生きた「証」を
誰かに届けたくて
見て欲しくて
そっと触れて
「否定」はしないで