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夏生詩集2

カットされた真実

作者: 夏生

あまりにも酷いので

カットしました


真実から目を背けては

ならない

誰の言葉だったろう


配慮配慮で隠された

真実

今や実感なき、いたみ

過去ログに流れたいたみ



あとは現地にまかせて

あとは専門家にまかせて

赤信号が青になったので

渡ります進みます

日常へ戻ります


真実を見たら

いたみはもっと広がり

抱えこむ人が増えただろう

それはいけない、支障きたす

と、真実カットした


あれだけの惨事に見舞われながら

惨禍に巻き込まれた人たちを

どんな形で漂っているか

見ていない私は知らない


多くの語り部からイメージする

だけ

イメージは真実ではない


私は知らない、真実のいたみを

あれだけの惨事を知りながら

巻き込まれ、命絶たれた人の姿を

顔を知らない


いたみは偏り

配慮に埋もれていく

語り部の話さえ、ねじ曲げられ

弄ばれてしまう


いたみを知らなければ

救うことも真に寄り添うことも

できないのに








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