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翅なき蝉の詩(「不在のトポス」ヘルダーリンに捧ぐ)

作者: イプシロン
掲載日:2026/04/03


    『翅なき蝉の詩』


  拾つた手触り天日に晒し

  捏ねて拵えたシャルトリュー

  悪戯な猫に火をつければ

  季節外れの歌ごえ燃えた


  のぼれのぼれ天までのぼれ

  薄明の東、憧れの人の懐へ

  城塞の窓は放たれているかい?

  フランスの旋律は、Magst du das nicht?


  煙の揺らぎが空に溶ければ

  (おき)の舌も語りをやめて

  一握りの灰が饒舌そうに

  (たなごころ)から零れ落つ


  バベルの塔は遠く久しく

  我は(はね)なき蝉なり



    『祝祭――不在のトポス』


  指先は鉄の孤独

  光はあふれ、あふれ出づ

  おお、高貴なるエーテルの静寂よ


  ……なのに


  ネッカーはただ青く

  灰は指に留まり

  悪口はトゲとなりて肉に眠る


  Magst du das nicht?


  森は沈黙し 翅なき蝉の震えは止み

  影はただそこに落ちる


  神よ

  汝の不在こそがこの祝祭か

『祝祭――不在のトポス』は「翅なき蝉の詩」をAIに投げて、ヘルダーリン風で生成したもの。

AI生成というと忌避されやすいが、きちんとした詩にはなっている。

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