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第8話飛竜と炎のシンパシー

「甘いね」


クロウは手斧を避けると好期だとばかりにインファイトを仕掛ける


レオンの投げた手斧は無に跳ね返りレオンの手元へと飛んでいく


レオンと手斧に挟まれたクロウは飛んできた手斧をギリギリで避けた



(あれ?!ッ)クロウは何かに引っ掛かり体勢を崩す


気づけばクロウの足元には糸が張り巡らされていた


「今気づいたのか?」



レオンは目に見えない糸を操り斧を操ってたのだ


レオンか手斧に触れると付着するその糸は引っ張る、緩めるのみの単純かつ複雑な動作によって


レオンの足元を中心にいわば見えない罠を造り上げてく


それは見えない要塞にも等しかった




「そう簡単には切れねえよ」


この技術はラドュガの開発した人口蜘蛛糸で

耐久性は剛鉄並み、300℃にも耐える優れもの



見えない糸に跳ね返る斧、完全無欠の要塞、斧と体に触れてはいけない


クロウに打てる手はもうなかった


「クロウ私を空へ!」


マリヤはクロウから遠ざかるように走りだし


クロウはマリヤの元へ最高速度で駆け寄る


「させるかッ!」レオンはマリヤに手斧を投げつけて次の動きを止めようとする


クロウは手斧を顔にかすめながらも私を空へ持ち上げた



「どうするんだ?」


「このまま空中旋回!」


(武器の扱いに自信がなくともこれなら…)


マリヤには一か八かの作戦があった


マリヤは斧の中にあるガソリンを空からばらまき上着とスカートそして靴を脱ぎ捨てた


「何やってるマリヤ/////!!」


「良いから見てて!!!」


クロウの顔についた糸がレオンの方へと引っ張る


「さあさあ早く戻ってこいー飛竜ちゃんよ」


「クソッ」




マリヤは斧を握りしめレオン目掛けて空から飛び降りた


「おらァァァァァァァァ!!」


レオンの手斧とマリヤの斧がぶつかり合い

カチンッという音を立てた


その瞬間レオンは理解した




地面にばらまかれたガソリンと吹き飛んだ火薬の粉末それを踏みつけきたレオン


彼の足には人を殺すのに十分な危険物が彼自身によって集められていた


空中に漂う火薬の粒子と気化しやすいガソリン


レオンの手斧の刃に含まれる"鋼"とマリヤの斧の刃に含まれる"黒曜石"


火打石は剛鉄欠を石英や水晶また"黒曜石"に叩きつけることで火を起こす




条件は揃った


「おいおい、マジかよ……」


彼は足元から大爆発を起こしその凄まじい爆風によってマリヤは吹き飛ばされる


「マリヤ!!!」


さっきよりも砂煙が舞い、視界が悪く息がしずらい


クロウはあまりの砂煙に顔を腕で覆いながらも細目でマリアを探す


「こっちはだいじょうぶ!!」その元気な声にクロウは安堵した


「あいつ死んだの?」

「分からない」


レオンがいたはずの場所には黒くなった地面しか残っていなかった




「長居しすぎたね。とりあえず帰ろうか」


「その前に服を着なよ///」


彼は恥ずかしそうに私のスカートを付き出した


「そんな見られると恥ずかしいんだケド///」


私は下半身を隠しながら彼からスカートを受け取った


「ロボットなんだから見られて困るもんなんてないだろ」


彼は私に靴と上衣を差し出すとそっぽを向く


「ばか」


マリアは少し楽しそうだった

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